米GDP予想超え、異例利上げ、仮想通貨バブル
2022/01/28 07:26
日刊2分で知るアメリカ
27日付主要メディアの経済・ビジネス関連ヘッドラインウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)
「米経済2021年に力強く成長、向かい風で鈍化も」
「FRB、異例の利上げサイクルへ」
「マクドナルド、さらなるコスト増見通し」
フィナンシャル・タイムズ(FT)
「米Q4経済、オミクロン前に成長加速」
「米ドル上昇、利上げ観測で2020年以来の高水準」
「中国がロシア支持、ウクライナ危機で」
ニューヨーク・タイムズ(NYT)
「仮想通貨、バブル崩壊時期見通し困難」
ワシントン・ポスト(WPO)
「コロナ入院増加ペース鈍化、米北東部で大幅減」
アメリカ商務省が27日発表した2021年第4四半期(10~12月)の実質国内総生産(GDP)速報値は前期比6.9%増と 第3四半期の2.3%から加速。ダウ・ジョーンズがまとめた予想中央値5.5%増を大幅に上回りました。2021年通年は前年比5.7%成長。主要メディアのトップニュース。WSJは、第4四半期の成長率が1984年以来の高い伸びになったと報じました。供給不足により個人消費が伸びず、2022年は成長が鈍化するとエコノミストは予想しているとしています。FTは、新型コロナウイルスのオミクロン型変異種が流行する前の第4四半期にアメリカ経済の成長が加速したと伝えました。個人消費が堅調、企業が在庫を増やしたことが背景だとしています。
WSJは、連邦準備理事会(FRB)が利上げ時期を明確に示したのは異例だと解説しました。インフレが高すぎること、パウエル議長が利上げペースについて市場に委ねない意向であることなどが背景だとしています。市場にとって不安を伴う利上げになると伝えました。FTは、パウエル議長がインフレ抑制のため積極的に行動することを強調したため、米ドルは2020年7月以来の高水準に上昇したと報じました。
NYTは、暗号資産(仮想通貨)のボラティリティが大きくなったものの、伝統的な価値基準が通用しないため、バブルが崩壊する時期を予想するのは困難だと伝えました。熱狂的な投資家は相場が上がり続けると信じているとしています。
[JANUARY 27 2022] No 03185872