松島新の日刊2分でわかるアメリカアメリカを知る

米国の集団免疫いつ

2021/03/09 06:07

日刊2分で知るアメリカ

新型コロナウイルスが流行し始めた当初、感染症の専門家は「集団免疫が得られるまで収束しないだろう」と警告しました。ウイルスに対し人口の一定以上の割合が免疫を持つと、感染者がでても感染が抑えられ流行しなくなる状態を集団免疫と呼びます。

アメリカでは当初、コロナ収束には人口の60%程度が必要とされていました。世界保健機関(WHO)がパンデミック(疾病の大流行)宣言から1年たったいま、アメリカの感染症専門家の間では70~85%の集団免疫が転換点になるとの説が主流になりました。

ワシントン・ポストのまとめでは、アメリカ国内で新型コロナウイルス・ワクチンを接種した人は8日時点で6000万人。全人口の18.1%、医療関係者や高齢者施設の関係者ら優先度が高い人の49.3%が接種しました。ワシントン・ポストは、集団免疫が得られるまでワクチン投与が進むかは接種を拒否する傾向がある共和党の支持者次第だとトップ級で報じました。

CNNは、バイデン大統領がアメリカの成人全員に行き渡る量のワクチンを5月末で確保できる見通しを示し、疾病対策センター(CDC)は直近7日間の平均接種回数は1日あたり約200万回と報告したことなどを分析、自然感染を除くワクチン接種のみで夏までに集団免疫に達する可能性があると解説しました。

ロサンゼルス・タイムズは、アメリカでワクチン接種を希望する人が増えつつあり、集団免疫の確率が高まったと伝えました。ピュー・リサーチの調査でワクチン接種希望者が去年9月時点の52%から69%に増加したとしています。

ニューヨーク・タイムズは、ワクチン接種を終えた人はマスクを着用せず社会的距離を確保することなく屋内で少人数の会合を開けるが、公共の場ではマスク着用の必要があるとする新たなガイドラインをCDCが公表したと伝えました。

[March 08,2021] No 03184697

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