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マーケット:今週の外為相場、米株と米ドル地合いにらむ

2022/05/23 07:25

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「ユーロ軟調」

20日の欧米の外国為替市場の米ドルは3日ぶり反発。主要通貨に対する米ドルの動きを示すドル指数(DXY)は0.3%上昇しました。過去2日間の米ドル売りは一服、連邦準備理事会(FRB)のタカ派スタンスを背景に米ドル高地合いに戻りました。円は小動き。欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーから7月利上げを示唆する発言が相次いだものの、ユーロは軟調。英ポンドは小幅高。資源国通貨はまちまちでした。

アメリカのセントルイス地区連銀のブラード総裁は20日、FRBは年内に3.5%まで利上げすべきとあらためて主張。インフレが抑制されれば、2023年と2024年に利下げが可能になるとFOXビジネスのインタビューで述べました。

米ドル/円は0.1%高。やや米ドル買いが優勢でした。米国東部時20日午後4時(日本時間21日午前5時)時点で1ドル=127円80銭台で推移。1ドル=127円53銭~128円30銭のレンジで取引されました。長期金利の指標である米10年物国債の利回りは2.79%に低下。短期金利指標の米2年物国債利回りは2.64%に上昇。

ユーロ/米ドルは0.2%安。1ユーロ=1.05ドル台後半で推移。ユーロ/円は1ユーロ=135円ちょうど近辺の小幅ユーロ安・円高水準でした。ユーロ圏の消費者信頼感指数は低下したものの、予想を上振れました。英ポンド/米ドルは0.1%高。クロス取引の英ポンド/円は1ポンド=159円50銭台に小幅続伸しました。イギリスの小売売上高は予想外に増加。消費者信頼感指数は悪化しました。ユーロ/英ポンドは下落。

資源国通貨はまちまち。米ドル/カナダドルは0.1%安。クロス取引のカナダドル/円は1カナダドル=99円50銭台のほぼ横ばい水準。豪ドル/米ドルは0.1%安。クロス取引の豪ドル/円は90円ちょうど近辺で横ばい。NZドル/米ドルは0.2%高。NZドル/円は81円80銭台に小幅上昇。豪ドル/NZドルは小幅安。

新興国通貨は対円でまちまち。トルコリラ/円は0.1%高。1リラ=8円ちょうど近辺で推移。南アフリカランド/円はほぼ横ばい、1ランド=8円ちょうど近辺で取引されました。メキシコペソ/円は0.4%高、6円40銭台で推移しました。

「インフレ指標とFOMC議事録」

今週の外国為替市場では、アメリカ株式相場のボラティリティの影響を受けた相場が落ち着くかが焦点。米ドル地合いをにらんだ展開になると予想されます。 26日公表の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨と27日発表のアメリカの個人消費支出(PCE)価格指数が材料になりそう。FRBのパウエル議長が発言する機会があります。ニュージーランド中銀(25日)とトルコ中銀(26日)は政策を決める会合を予定しています。欧米の購買担当景気指数(PMI)が注目です。

ロイタージャパンは、今週の米ドル/円について米ドルの上値の重い展開が予想されると伝えました。予想レンジは126円50銭~129円50銭。UOBのアナリストは、今後1~3週間の米ドル/円は1ドル=127円50銭を超えて米ドルが売られる可能性があり、次の節目は127円ちょうどだとコメントしました。INGのアナリストは、FRBの引き締め期待が後退しない限り、米ドル売りは一時的で米ドル上昇局面の調整に過ぎないとみています。

「ダウほぼ横ばい、S&P500一時ベア入り」

20日のヨーロッパの株式相場は反発。ヨーロッパ全体の指数STOXX600は0.7%高。ドイツのDAXは0.7%高。ロンドンのFTSEは1.2%高でした。

アメリカの株式市場はまちまち。上下に大きく振れるジェットコースターのような展開。終盤に買い戻されました。ダウ終値は8ドル、率にして0.03%高。S&P500は横ばい。取引時間中に一時ベア領域(直近高値から20%下落)に入りました。ナスダック総合は0.3%安。ナスダック100は0.3%安。小型株の指標であるラッセル2000は0.2%安。恐怖指数VIXはほぼ横ばいでした。

ニューヨーク原油(WTI)先物は0.9%高の113ドル23セント。金先物はほぼ横ばいの1842ドル10セントでした。

*NY時間20日午後4時(日本時間21日午前5時)時点の状況です。

[May 20 2022] No 031844879

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