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マーケット: 今週の外為市場、潮目変わった兆し

2022/05/16 07:24

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「資源国通貨堅調」

13日の欧米の外国為替市場の米ドルは軟調。主要通貨に対する米ドルの動きを示すドル指数(DXY)は0.4%低下しました。アメリカのミシガン大学の消費者信頼感指数は予想を下振れましたが、株式相場は大幅上昇しリスク選好ムードになりました。前日と逆の米ドル売り・円売りの展開。ユーロと英ポンドは反発。リスクに敏感な資源国通貨が買い戻されました。

米ドル/円は0.7%高。米国東部時13日午後4時(日本時間14日午前5時)時点で1ドル=129円20銭台で推移。1ドル=128円28銭~129円45銭のレンジで取引されました。長期金利の指標である米10年物国債の利回りは2.93%に上昇。短期金利指標の米2年物国債利回りは2.59%に上昇しました。

ユーロ/米ドルは0.3%高。1ユーロ=1.04ドル前半で推移。ユーロ/円は1ユーロ=134円50銭台の1%ユーロ高・円安水準でした。この日も欧州中央銀行(ECB)高官の7月利上げ示唆発言が伝えられました。英ポンド/米ドルは0.5%反発。クロス取引の英ポンド/円は1ポンド=158円40銭台に大幅反発しました。ユーロ/英ポンドは小幅安。

資源国通貨は大幅高。米ドル/カナダドルは0.9%米ドル安・カナダドル高水準。クロス取引のカナダドル/円は1カナダドル=100円ちょうど近辺の1.7%カナダドル高水準。豪ドル/米ドルは1.2%高。クロス取引の豪ドル/円は89円60銭台に大幅上昇。NZドル/米ドルは0.7%高。NZドル/円は81円ちょうど近辺に大幅反発。豪ドル/NZドルは上昇。

新興国通貨は対円で堅調。トルコリラ/円は0.3%高。1リラ=8円30銭台で推移。南アフリカランド/円は小幅高、1ランド=7円90銭台後半で取引されました。メキシコペソ/円は1.5%高、6円40銭台で推移しました。

「米株と米国債利回り」

今週の外国為替市場はアメリカ株式相場に左右されるとみられます。金融市場全体の心理に影響するため、幅広い通貨を動かす可能性があります。FRBのパウエル議長が発言する機会があり注目。イギリスと日本の消費者物価指数(CPI)、アメリカの小売売上高、南アフリカ準備銀行(SARB)の会合が注目です。SARBは0.5%利上げすると予想されています。米国債利回りの動向が市場全体に影響することも予想されます。

ロイタージャパンは、アメリカ株式市場の不安定化や長期金利の上昇基調の鈍化に伴い米ドル/円の上値追いに慎重な展開が予想されていると報じました。予想レンジは126~131円50銭でした。ブルームバーグは、一本調子の米ドル高・円安は転換点を迎えたとの見方が出ていると伝えました。

INGは、10日付け最新見通しで、第3四半期(7~9月)の米ドル/円は130円、ユーロ/円は137円と予想しました。アメリカFRBの政策金利は来年第1四半期(1~3月)に3.25%まで上昇するとみています。

「ダウ466ドル高」

13日のヨーロッパの株式相場は大幅反発。ヨーロッパ全体の指数STOXX600は2.1%高。ドイツのDAXは2.1%高。ロンドンのFTSEは2.6%高でした。

アメリカの株式市場は大幅高。終値は466ドル、率にして1.5%高。S&P500は2.4%高。ナスダック総合は3.8%高。ナスダック100は3.7%高。小型株の指標であるラッセル2000は3.1%高。恐怖指数のVIXは9%低下しました。

ニューヨーク原油(WTI)先物は4.1%高の110ドル49セント。金先物は0.9%安の1808ドル20セントでした。

*NY時間13日午後4時(日本時間14日午前5時)時点の状況です。

[May 13 2022] No 031844874

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