松島新の日刊2分でわかるアメリカアメリカを見る

マーケット: GW中の円相場、介入の可能性は

2022/05/02 07:29

日刊2分で見るアメリカ

「米ドル買い一服」

29日の欧米の外国為替市場の米ドルは反落。主要6通貨に対する米ドルの強さを示すドル指数(DXY)は0.4%低下。連邦準備理事会(FRB)の積極的な引き締め観測を背景とした米ドル買いが一服しました。円は反発。ユーロと英ポンドも反発しました。アメリカの株式相場は急落、リスク回避ムードが強まり、資源国通貨は軟調に推移しました。

米ドル/円は0.9%安。米国東部時29日午後4時(日本時間30日午前5時)時点で1ドル=129円70銭台で推移。1ドル=129円38銭~130円95銭のレンジで取引されました。長期金利の指標である米10年物国債の利回りは2.88%台に上昇。短期金利指標の米2年物国債利回りは2.69%台に上昇しました。日米利回り格差は拡大。アメリカの個人消費支出(PCE)価格指数と雇用コスト指数は高インフレが継続していることを示しました。

ユーロ/米ドルは0.4%高。1ユーロ=1.05ドル台前半で推移。ユーロ/円は1ユーロ=136円90銭台のユーロ安・円高水準でした。ユーロ圏の消費者物価指数(CPI)は過去最高の前年比7.5%上昇に加速。ユーロ圏域内総生産(GDP)は前期比0.2%増、予想0.3%増を下振れました。英ポンド/米ドルは0.9%安。クロス取引の英ポンド/円は1ポンド=162円90銭台の横ばい水準でした。ユーロ/英ポンドは反落。

資源国通貨はリスク回避ムードが影響し対米ドルで軟調。カナダドルは対米ドルで0.3%安。クロス取引のカナダドル/円は1カナダドル=101円ちょうど近辺のカナダドル安水準。豪ドル/米ドルは0.5%安。クロス取引の豪ドル/円は91円60銭台に1.3%下落。NZドルは対米ドルで続落。NZドル/円は83円70銭台の1.3%NZドル安・円高水準でした。豪ドル/NZドルは横ばい。

新興国通貨は対円でまちまち。トルコリラ/円は1.0%安。1リラ=8円70銭台で推移。南アフリカランド/円は0.4%高、1ランド=8円10銭台後半で取引されました。メキシコペソ/円は0.7%安、6円30銭台で推移しました。

「FOMC」

今週は材料が豊富。3日に豪中銀(RBA)、3~4日にFRBのFOMC、5日にイングランド銀行(BOE)の金融政策会合が予定されています。FRBとBOEは0.50%利上げ予想が優勢。RBAの利上げについては見方がわかれています。6日にはアメリカ雇用統計が発表されます。今週発表されるトルコの4月消費者物価指数(CPI)と5日のOPECプラス閣僚会合が材料になる可能性があります。日本はゴールデンウイークですが、米ドル/円、英ポンド、資源国通貨の振れが大きくなる可能性があります。

INGのアナリストは、ヨーロッパもしくはアメリカ市場が開く際に日本当局の為替介入がある可能性があるとコメント。円が1ドル=127~128円に戻すと多くの投資家が米ドルを買うと予想するとしています。ゴールドマン・サックスのアナリストは、円の下落が続けば為替介入リスクが高まるとみています。ブルームバーグによりますと、アナリストは「日銀がイールドカーブ・コントロールの枠組みを維持する限り、金利差は米ドルに有利に働き、円への下押し圧力は続く」と予想しました。介入でも円売りを止められないとの見方です。

「米ダウ939ドル安、アマゾン14%急落」

29日のヨーロッパの株式相場は堅調。ヨーロッパ全体の指数STOXX600は0.7%高。ドイツのDAXは0.8%高。ロンドンのFTSEは0.5%高でした。

アメリカの株式市場は急落。ダウは一時1000ドル超下げました。ダウ終値は939ドル、率にして2.8%安。S&P500は3.6%安。前日引け後に決算を発表したアマゾンは14.1%急落。アップルは3.7%下落しました。ナスダック総合は4.2%安。ナスダック100は4.5%安。小型株の指標であるラッセル2000は2.8%安でした。恐怖指数のVIXは11%上昇しました。

ニューヨーク原油(WTI)先物は0.6%安の104ドル69セント。金先物は1.1%高の1911ドル70セントでした。

*NY時間29日午後4時(日本時間30日午前5時)時点の状況です。

[April 29 2022] No 031844864

topへ