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マーケット: FOMCウィーク、米ドル買い誘うか

2021/12/13 07:27

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「米ドル軟調」

10日の欧米の外国為替市場の米ドルは軟調でした。米ドルの主要6通貨に対する強さを示すドル指数(DXY)は0.2%低下しました。アメリカの11月消費物価指数(CPI)は前年同月比6.8%上昇と、39年ぶりの大きい伸びを記録したものの、織り込み済みだったことで米国債利回りが低下しました。

米ドル/円はほぼ横ばい。米国東部時10日午後4時(日本時11日午前6時)時点で1ドル=113円40銭台で取引されました。1ドル=113円23~79銭のレンジで取引されました。長期金利の指標である米10年物国債利回りは1.48%台に低下。米5年物国債回りは1.25%台に低下。短期金利の指標でFRB政策に敏感な米2年物国債の利回りは0.66%台に低下しました。

ユーロ/米ドルは0.2%反発。1ユーロ=1.13ドル台前半で推移しました。ユーロ/円は1ユーロ=128円30銭台の小幅ユーロ高水準でした。英ポンド/米ドルは0.3%高。英ポンド/円は1ポンド=150円40銭台のポンド高水準でした。イギリスの10月の国内総生産(GDP)は前月比0.1%増と、9月の0.6%増から減速しました。

資源国通貨はまちまち。カナダドルは対米ドルで0.1%安。クロス取引のカナダドル/円は1カナダドル=89円10銭台の小幅カナダドル安水準。豪ドル/米ドルは0.3%高。クロス取引の豪ドル/円は81円30銭台に上昇。NZドルは対米ドルで横ばい。NZドル/円は77円ちょうど近辺で小動きでした。豪ドル/NZドルは小幅高でした。

新興国通貨は対円でまちまち。トルコリラ/円は1リラ=8円10銭台に続落。トルコ中銀が今月3回目の介入を実施したものの、効果は限定的でした。南アフリカランド/円は1ランド=7円10銭近辺で横ばい。メキシコペソ/円は0.3%反発、5円40銭台で推移しました。

「中銀会合」

金融政策が今週の材料。アメリカの連邦準備理事会(FRB)、欧州中央銀行(ECB)、イングランド銀行、日銀が会合を予定しています。新興国のメキシコとトルコの中央銀行も金融政策を決める会合を開きます。特にFRBの連邦公開市場委員会(FOMC)後に発表されるメンバーの金利予想分布をチャート化したドットプロットが市場全体に影響することが予想されます。欧米の購買担当者景気指数(PPI)とアメリカの小売売上高も注目されています。

INGのアナリストは、6月と9月のドットプロットが米ドルを押し上げたと指摘。米ドル/円はFOMC後に115円を目指す可能性があるが、ユーロ/米ドルは翌日のECB理事会を待つ展開も予想されるとコメントしました。メキシコ銀行(中央銀行)は追加利上げが見込まれ、対米ドルでの下げは限定的になる可能性があるとしています。

ロイタージャパンは、今週の米ドル/円は113円台を中心に方向感を探る展開になるとの見通しを伝えました。112~114円50銭のレンジを予想しました。

UOBのアナリストは、今後1~3週間の米ドル/円は113円10銭~114円40銭のレンジで取引される可能性が高いとコメントしました。

「ダウ216ドル高」

10日のヨーロッパ株式市場は軟調。ヨーロッパの17カ国の上位600社で構成されるSTOXX600は0.3%安。フランクフルトDAXは0.1%安。ロンドンFTSEは0.4%下落しました。

アメリカの株式市場は堅調。ダウは前日比216ドル、率にして0.6%上昇。S&P500は1.0%高。ナスダックは0.7%上昇しました。小型株の指数であるラッセル2000は0.4%安。恐怖指数であるVIXは13%低下しました。

ニューヨーク原油(WTI)先物1月物は1.0%高の71ドル67セント。金2月物は0.5%高の1784ドル80セントでした。

*NY時間10日午後4時(日本時間11日午前6時)時点の状況です。

[DECEMBER 10,2021] No 031844768

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