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マーケット: 今週の外為相場、再び大振れも

2021/12/06 07:28

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「ドル軟調」

3日の欧米の外国為替市場の米ドルはやや軟調。米ドルの主要6通貨に対する強さを示すドル指数(DXY)は0.1%低下しました。アメリカの11月雇用統計発表後に米ドルは一時上昇。後半の取引でアメリカの株式相場が下落、米国債利回りが急低下したことを受け米ドルが弱含みました。円は堅調。リスクに敏感な豪ドルとNZドルは売られました。

米ドル/円は0.4%安。米国東部時3日午後4時(日本時4日午前6時)時点で1ドル=112円70銭台で取引されました。1ドル=112円56銭~113円61銭のレンジで取引されました。長期金利の指標である米10年物国債利回りは1.35%近辺に急低下。米5年物国債回りは1.13%台に急低下。短期金利の指標でFRB政策に敏感な米2年物国債の利回りは0.59%台に低下しました。

ユーロ/米ドルは0.1%高。1ユーロ=1.13ドル台前半で推移しました。ユーロ/円は1ユーロ=127円50銭台の小幅ユーロ安水準でした。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は来年の利上げの可能性は非常に低いと述べました。英ポンド/米ドルは0.5%安。英ポンド/円は1ポンド=149円10銭台に下落しました。イングランド銀行のソンダーズ委員はオミクロン株の影響を見極めたいと発言しました。ユーロ/英ポンドは上昇しました。

資源国通貨は軟調。カナダドルは対米ドルで0.2%安。クロス取引のカナダドル/円は1カナダドル=87円70銭台に反落。豪ドル/米ドルは1.3%安。クロス取引の豪ドル/円は78円80銭台に大幅下落。NZドルは対米ドルで1%安。NZドル/円は1.4%安水準の76円10銭近辺で取引されました。豪ドル/NZドルは小幅安でした。

新興国通貨は対円で下落。トルコリラ/円は1リラ=8円20銭近辺に続落しました。トルコの11月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比21.31%上昇、生産者物価指数(PPI)は前年比54.62%上昇に加速。予想を超えるインフレでした。南アフリカランド/円は1ランド=6円90銭台後半に反落。メキシコペソ/円は0.4%反落、5円20銭台後半で推移しました。

「米CPIとオミクロン」

今週の外国為替市場では、オミクロン株をめぐるニュースと連邦準備理事会(FRB)の金融政策に関する観測が引き続き材料になる見通し。株式市場と債券市場が不安定になっていています。米ドル/円がリスクを最も反映する傾向があり、心理によって今週も大きく振れる可能性があります。週末に発表されるアメリカの11月のCPIが相場に影響すると予想されます。カナダ銀行とオーストラリア準備銀行が金融政策を決める会合を開きました。

ロイタージャパンは、今週はFRB会合を12月14~15日に控え動意薄になるとの見通しを伝えました。米ドル/円は112円35銭~115円35銭のレンジを予想しました。

UOBのアナリストは、今後1~3週間の米ドル/円について米ドル安が進む可能性があると予想。112円50銭が米ドルの強い下値抵抗線、それを超えれば112円ちょうどが視野に入るとコメントしました。

INGのアナリストは、オミクロンに関し悪いニュースが先行し、安全資産は選好され、リスク資産は回避される傾向があるとコメント。2日付けの最新見通しで、米ドル/円の来年3月末は114円と予想しました。バンク・オブ・アメリカ証券は、3日付けレポートで、来年3月末は116円、来年6月末は118円と予想しました。

「ダウ59ドル続落、ナスダック大幅安」

3日のヨーロッパ株式市場は続落。ヨーロッパの17カ国の上位600社で構成されるSTOXX600は0.6%安。フランクフルトDAXは0.6%安。ロンドンFTSEは0.1%下落しました

アメリカの株式市場は大幅続落。ダウの終値は前日比59ドル、率にして0.2%安。S&P500は0.8%安。ナスダックは1.9%下落しました。小型株の指数であるラッセル2000株価指数は2.1%安。恐怖指数であるVIX10%上昇しました。

ニューヨーク原油(WTI)先物1月物は0.4%安の66ドル26セント。金2月物は1.2%高の1783ドル90セントでした。

*NY時間3日午後4時(日本時間4日午前6時)時点の状況です。

[DECEMBER 03,2021] No 031844763

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