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マーケット: 新変異種とFRB観測の綱引き、トルコリラ大幅安

2021/12/03 07:26

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「メキシコペソに買い」

2日の欧米の外国為替市場の米ドルはやや堅調。米ドルの主要6通貨に対する強さを示すドル指数(DXY)は0.1%上昇しました。新型コロナウイルスのオミクロン型変異種と連邦準備理事会(FRB)の金融政策の2大材料が綱引きする展開。ミネソタ州でアメリカ2件目のオミクロン感染が確認されましたが影響は限定的。FRB高官のタカ派発言が相次ぎました。

トルコのエルドアン大統領を批判して辞任したエレバン氏の後任に就任したネバティ新財務相は「高金利は優先せず、投資と雇用を優先する」と述べました。一方、トルコ中央銀行のカブジュオール総裁が、12月に追加利下げした後の1月以降に積極緩和を休止する意向を示したと報じられました。トルコリラは対米ドルと対円で大幅に下落しました。

米ドル/円は0.3%高。米国東部時2日午後4時(日本時3日午前6時)時点で1ドル=113円10銭台で取引されました。1ドル=112円66銭~113円33銭のレンジで取引されました。長期金利の指標である米10年物国債利回りは1.44%近辺に上昇。米5年物国債回りは1.20%近辺に上昇。短期金利の指標でFRB政策に敏感な米2年物国債の利回りは0.61%台に大幅上昇しました。

ユーロ/米ドルは0.2%安。1ユーロ=1.13ドルちょうど近辺で推移しました。ユーロ/円は1ユーロ=127円80銭台の小幅ユーロ高水準でした。英ポンド/米ドルは0.2%高。英ポンド/円は1ポンド=150円40銭台に上昇しました。ユーロ/英ポンドは下落しました。

資源国通貨はまちまち。カナダドルは対米ドルでほぼ横ばい。クロス取引のカナダドル/円は1カナダドル=88円30銭台に反発。豪ドル/米ドルは小幅安。クロス取引の豪ドル/円は80円20銭台に上昇。NZドルは対米ドルで横ばい。NZドル/円は0.4%高水準の77円10銭近辺で取引されました。豪ドル/NZドルは小幅安でした。

新興国通貨はトルコリラを除き対円で堅調。トルコリラ/円は1リラ=8円20銭台に3.0%反落しました。前日の介入効果が短期で終わり、エルドアン大統領に近い新財務相が任命されたことが懸念されました。南アフリカランド/円は1ランド=7円10銭近辺に反発。メキシコペソ/円は原油高を好感し1.4%反発、5円30銭台で推移しました。

「ダウ617ドル反発」

2日のヨーロッパ株式市場は大幅反落。ヨーロッパの17カ国の上位600社で構成されるSTOXX600は1.2%安。フランクフルトDAXは1.4%安。ロンドンFTSEは0.6%下落しました

アメリカの株式市場は大幅反発。ダウの終値は前日比617ドル、率にして1.8%高。S&P500は1.4%高。ナスダックは0.8%上昇しました。小型株の指数であるラッセル2000株価指数は2.7%急上昇。恐怖指数であるVIX10%低下しました。

ニューヨーク原油(WTI)先物1月物は1.4%高の66ドル50セント。金2月物は1.2%安の1762ドル70セントでした。

*NY時間2日午後4時(日本時間3日午前6時)時点の状況です。

[DECEMBER 02,2021] No 031844762

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