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マーケット: リスク回避相場、トルコリラは介入受け急上昇後に上げ幅縮小

2021/12/02 07:26

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「資源国通貨軟調」

1日の欧米の外国為替市場の米ドルはやや堅調。米ドルの主要6通貨に対する強さを示すドル指数(DXY)は0.1%上昇しました。アメリカの株式相場は大幅高で推移したものの、カリフォルニア州で新型コロナウイルスのオミクロン型変異種が初確認されたことを受け心理が悪化し下げに転じました。リスクオンからリスクオフの展開に転じました。連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、「インフレが鈍化しない場合に備える必要がある」と下院の委員会で発言しました。

通貨急落を受けトルコ中央銀行はスポットと先物で米ドル売り・トルコリラ買い介入を実施しました。国営銀行経由ではなく、外貨準備を使った直接介入。対米ドルで一時8.5%急反発したものの、直ぐに上げ幅の多くを消しました。

米ドル/円は0.3%安。米国東部時1日午後4時(日本時2日午前6時)時点で1ドル=112円80銭台で取引されました。1ドル=112円67銭~113円63銭のレンジで取引されました。長期金利の指標である米10年物国債利回りは1.41%台に低下。米5年物国債回りは1.13%台に低下。短期金利の指標ある米2年物国債の利回りは0.54%台に小幅上昇しました。

ユーロ/米ドルは0.2%安。1ユーロ=1.13ドル前半で推移しました。ユーロ/円は1ユーロ=127円60銭台のユーロ安水準でした。英ポンド/米ドルは0.3%安。英ポンド/円は1ポンド=149円60銭台に下落しました。

資源国通貨は軟調。カナダドルは対米ドルで0.3%安。クロス取引のカナダドル/円は1カナダドル=88円ちょうど近辺に反落。豪ドル/米ドルは小幅安。クロス取引の豪ドル/円は80円10銭近辺に下落。NZドルは対米ドルで小幅続落。NZドル/円は0.5%安水準の76円70銭台で取引されました。豪ドル/NZドルは小幅安でした。

新興国通貨は対円でまちまち。トルコリラ/円は1リラ=8円50銭台に1.5%反発。エルドアン大統領は「必要であれば必要な介入をする」と述べました。中銀の為替介入の効果は短期で終わるとの見方が優勢。南アフリカランド/円は1ランド=7円ちょうど近辺に反落。メキシコペソ/円は小幅安、5円20銭台で推移しました。

「ダウ461ドル安、安値引け」

1日のヨーロッパ株式市場は大幅反発。ヨーロッパの17カ国の上位600社で構成されるSTOXX600は1.7%高。フランクフルトDAXは2.5%高。ロンドンFTSEは1.6%上昇しました

アメリカの株式市場は続落。ダウは一時521ドル上げましたが、アメリカでオミクロンが初確認されたとのニュースを受け下げに転じました。この日の安値引け。終値は前日比461ドル、率にして1.3%安。S&P500は1.2%安。ナスダックは1.8%下落しました。小型株の指数であるラッセル2000株価指数は2.3%安。恐怖指数であるVIXは14%上昇しました。

ニューヨーク原油(WTI)先物1月物は0.9%安の65ドル57セント。金2月物は0.4%高の1784ドル30セントでした。

*NY時間1日午後4時(日本時間2日午前6時)時点の状況です。

[DECEMBER 01,2021] No 031844761

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