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マーケット: 今週の外為相場は不安定も

2021/11/29 07:25

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「ドル大幅安」

26日の欧米の外国為替市場は米ドル安地合いでした。米ドルの主要6通貨に対する強さを示すドル指数(DXY)は0.7%低下しました。南アフリカで確認された新型コロナウイルスの新たな変異種「オミクロン」への警戒感で投資家がリスク回避に動きました。米国債利回りは急低下、米ドル売りを誘いました。

米ドル/円は1.9%安。米国東部時間25日午後4時(日本時26日午前5時)時点で1ドル=113円20銭近辺で取引されました。1ドル=113円05銭~115円37銭のレンジで取引されました。連動性が高い米5年物国債利回りは1.16%台に急低下。長期金利の指標である米10年物国債利回りは1.47%台に急低下。短期金利の指標ある米2年物国債の利回りは0.50%に急低下しました。

ユーロ/米ドルは1.0%高。1ユーロ=1.13ドル前半で推移しました。ユーロ/円は1ユーロ=128円10銭近辺のユーロ安水準でした。ベルギーでヨーロッパ初のオミクロン感染が確認されました。英ポンド/米ドルは0.1%高。英ポンド/円は1ポンド=150円90銭台の大幅安水準。イギリスの10月の自動車生産台数は10月としては65年ぶり低水準でした。

資源国通貨は大幅安。リスク回避ムードとコモディティ相場の下落が影響しました。カナダドルは対米ドルで1%安。クロス取引のカナダドル/円は1カナダドル=88円50銭台に急落。豪ドル/米ドルは大幅続落。クロス取引の豪ドル/円は80円50銭台に急落。NZドルは対米ドルで大幅続落。NZドル/円は2.6%安の77円10銭台で取引されました。豪ドル/NZドルは小幅安でした。

新興国通貨は対円で全面安。トルコリラ/円は5%安、1リラ=9円10銭台で推移。エルドアン大統領は「金利を下げる」と主張しました。南アフリカランド/円は1ランド=6円90銭台に急落。メキシコペソ/円は5円10銭台に急落しました。3.3%安。原油急落が影響しました。

「オミクロンと米雇用統計」

今週の外国為替相場は新変異種オミクロンをめぐるニュースで大きく振れる可能性があります。不透明感が強く、経済活動の規制が拡大すれば、リスク回避が一段進むリスクがあります。先物市場で円が大幅売り越しになっています。ポジション調整が加速すれば、円相場を大きく動かすことも予想されます。

3日発表のアメリカ雇用統計、パウエル議長をはじめ連邦準備理事会(FRB)高官の発言、米国債利回りが相場に影響する可能性があります。OPECプラス会合が注目。3日にはトルコの消費者物価指数(CPI)が発表されます。

ロイタージャパンは、週前半はリスク回避の円買いが警戒されるが、米ドル高基調に転じるかが焦点だと伝えました。米ドル/円は114~116円のレンジを予想しました。(26日のアメリカ市場の相場が反映されていません)

INGのアナリストは、新型コロナウイルスの新たな変異種への警戒感で売られ過ぎの円が買われ、景気敏感通貨が売られたとコメント。新変異種に関する情報が必要だとしています。ベレンベルグのアナリストはロイターに対し、「新変異種の経済への影響を判断するのは時期尚早ながら、新規感染が拡大すれば、経済に大打撃となる」とコメントしました。

「ダウ905ドル急落、VIX急上昇」

26日のヨーロッパ株式市場は急落。ヨーロッパの17カ国の上位600社で構成されるSTOXX600は3.7%安。フランクフルトDAXは4.2%安。ロンドンFTSEは3.6%下落しました

アメリカの株式市場も急落。ダウは一時1055ドル下げました。終値は前日比905ドル、率にして2.5%安。S&P500は2.2%安。ナスダックは2.2%下落しました。小型株の指数であるラッセル2000株価指数は3.7%急落。恐怖指数であるVIXは54%急上昇しました。

ニューヨーク原油(WTI)先物1月物は13.1%安の68ドル15セント。金12月物は0.1%高の1785ドル50セントでした。

*NY時間26日午後4時(日本時間27日午前6時)時点の状況です。

[NOVEMBER 26,2021] No 031844758

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