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マーケット: 今週の外為市場、115円超えて円安進むか

2021/10/18 07:24

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「円軟調」

15日の欧米の外国為替市場で米ドルは小動き。米ドルの主要6通貨に対する強さを示すドル指数(DXY)はほぼ横ばいでした。アメリカの9月の小売売上高が予想を上回る一方、ミシガン大学消費者信頼感指数は予想以上に低下しました。日米利回り格差拡大を受け米ドル高・円安が進みました。トルコリラは対米ドルで最安値を4日連続で更新しました。

米ドル/円は0.5%高。米国東部時15日午後4時(日本時16日午前5時)時点で1ドル=114円20銭台で取引されました。1ドル=113円65銭~114円46銭のレンジで取引されました。米10年物国債の利回りは1.57%台に上昇。米ドル/円と連動性が高くなった米5年物国債利回りは1.06%台に上昇しました。

ユーロ/米ドルは横ばい。1ユーロ=1.16ドルちょうど近辺で推移しました。ユーロ/円は1ユーロ=132円50銭台のユーロ高・円安水準でした。英ポンド/米ドルは0.6%高。英ポンド/円は1ポンド=157円10銭近辺の1.1%ポンド高・円安水準でした。ユーロ/英ポンドは0.5%安。

資源国通貨はまちまち。カナダドルは対米ドルで横ばい。クロス取引のカナダドル/円は1カナダドル=92円30銭台のカナダドル高・円安でした。豪ドル/米ドルは底堅く推移。クロス取引の豪ドル/円は0.6%高の84円70銭台で推移しました。NZドルは対米ドルで0.5%続伸。NZドル/円は0.9%高でした。市場のリスク選好ムードがNZドルの支援材料。豪ドル/NZドルは小幅NZドル高に振れました。

新興国通貨は対円でトルコリラを除いて堅調。トルコリラ/円は1リラ=12円30銭台の小幅リラ安・円高水準。対米ドル相場は4日連続で最安値を更新しました。トルコ中央銀行がエルドアン大統領の要求を受け追加利下げするとの見通しが重荷。南アフリカランド/円は1ランド=7円80銭台に大幅上昇。メキシコペソ/円は5円60銭台の1.7%ペソ高・円安水準で取引されました。資源国通貨で中央銀行が引き締め方向にあることがメキシコペソを押し上げました。

「インフレと金利期待」

今週のアメリカの経済指標の注目は22日発表の購買担当者景気指数(PMI)。本格化する決算発表を受けたアメリカ株式市場の動きが心理に影響する可能性があります。米国債利回りは引き続き材料になりそう。パウエル議長を含め複数の連邦準備理事会(FRB)高官が発言する機会があります。

インフレは引き続きテーマ。イギリス、カナダ、南アフリカなどの消費者物価指数(CPI)が発表予定です。トルコ中銀は21日に金融政策を決める会合を開きます。

INGのアナリストは、今週の外国為替市場では、資源国と資源輸入国、金融政策の方向が引き続き相場の方向を決める見通しだとコメントしました。米ドル/円のレンジ予想は113円20銭~115円。ユーロ、英ポンド、豪ドル/米ドルはやや軟調な展開を予想しました。NZドルとカナダドルは対米ドルでニュートラル(中立)だとしています。

ロイタージャパンは今週の外為市場は商品市況をにらんだ値動きを予想。米ドル/円は112円50銭~115円の広いレンジ見通しを伝えました。

UOBのアナリストは、今後1~3週間のNZドル/米ドルはNZドル高が進み0.7080に向かう可能性があるとコメントしました。豪ドル/米ドルは0.7450に向かう前の2、3日間コンソリデーションが続く見通しだとしています。

「ダウ382ドル続伸」

15日のヨーロッパ株式市場は続伸。ヨーロッパの17カ国の上位600社で構成されるSTOXX600は0.7%高。フランクフルトDAXは0.8%高。ロンドンFTSEは0.4%上昇しました

アメリカの株式市場は続伸。ダウの終値は前日比382ドル、率にして1.1%上昇しました。S&P500は0.8%高。ナスダックは0.5%上昇。ラッセル2000株価指数は0.4%安。恐怖指数であるVIXは3%低下しました。

ニューヨーク原油(WTI)先物11月物は1.2%高の82ドル28セント。金12月物は1.6%安の1768ドル30セントでした。

*NY時間15日午後4時(日本時間16日午前5時)時点の状況です。

[OCTOBER 15,2021] No 031844729

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