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マーケット: 材料多い今週どう動く、ドル/円、ポンド、カナダドル

2021/09/20 07:28

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「ドル高地合い」

17日の欧米の外国為替市場では米ドルが幅広く買われました。米国債利回りが大幅上昇したことが材料。アメリカの9月ミシガン大学消費者物価指数は71.0。前月の70.3から改善したものの、ダウ・ジョーンズがまとめた予想中央値72.0を下振れました。重要イベントが相次ぐことから、売買高は低調でした。ユーロ、英ポンド、円、その他の合計6つの通貨に対する米ドルの強さを示すドル指数(DXY)は0.3%上昇しました。

米ドル/円は0.2%高。米国東部時17日午後4時(日本時18日午前5時)時点で1ドル=109円90銭台で取引されました。1ドル=109円67銭~110円08銭のレンジで取引されました。米10年物国債の利回りは1.37%台に大幅上昇。米5年物国債利回りは0.86%近辺に大幅上昇しました。

ユーロ/米ドルは0.4%続落。1ユーロ=1.17ドル台前半で推移しました。ユーロ/円は1ユーロ=128円90銭台の小幅ユーロ安・円高水準でした。英ポンド/米ドルは0.4%安。英ポンド/円は1ポンド=151円10銭台の小幅ポンド安・円高水準でした。

資源国通貨は軟調。市場全体のリスク回避ムードが影響しました。カナダドルは対米ドルで0.6%安。クロス取引のカナダドル/円は1カナダドル=86円10銭台の小幅カナダドル安・円高水準でした。豪ドル/米ドルは下落。クロス取引の豪ドル/円は0.2%下落しました。NZドルは対米ドルで下落。NZドル/円は0.4%安で取引されました。

新興国通貨は対円で総じて軟調。トルコリラ/円は1リラ=12円70銭台の0.9%リラ安・円高水準。南アフリカランド/円は1ランド=7円40銭台の小幅ランド安・円高水準。メキシコペソ/円は5円40銭後半のペソ安・円高水準で取引されました。

「中銀会合と選挙」

今週の外国為替市場は材料が豊富です。アメリカの連邦準備理事会(FRB)、日銀、イングランド銀行が金融政策を決める会合を予定しています。トルコ中央銀行、ブラジル中央銀行、スイス国立銀行も会合を開きます。20日はカナダの総選挙。ドイツ議会選挙を26日に控え思惑・観測が広がりやすくなります。

最も注目されるのは23日に終わるFRBの連邦公開市場委員会(FOMC)の声明と政策メンバーの金利予想をチャート化したドットプロット。内容次第で金融市場全体が大きく振れる可能性があります。

INGのアナリストは、カナダ総選挙でトルドー首相率いる与党・自由党か最大野党・保守党のいずれか政策実行可能な過半数を取るかがカナダドルの鍵になり、大きく動く可能性があるとコメントしました。FOMCメンバーのドットプロットで2022年の利上げ予想に傾けば、円のクロスが上昇する可能性があるとしています。イングランド銀行は相場の利上げ織り込みをけん制する可能性があるものの、英ポンド/米ドルは1.38近辺、ユーロ/英ポンドは0.85近辺が引き続き下値抵抗になると予想しました。

ロイタージャパンは中国恒大めぐる警戒感もあると指摘。今週の米ドル/円の予想レンジは108円65銭~110円75銭でした。UOBは、今後1~3週間の米ドル/円は109円30銭~110円25銭のレンジで動くと予想しました。

SMBCの年末の米ドル/円見通しは112円。JPモルガンは111円。バンク・オブ・アメリカ証券のアナリストは、17日付けレポートで、自民党の総裁選に関し誰が選ばれても短期的な政策に変更はないと予想、来年7月の参院選が長期見通しに影響するだろうとコメントしました。

「ダウ166ドル続落、VIX大幅上昇」

17日のヨーロッパ株式市場は反落。ヨーロッパの17カ国の上位600社で構成されるSTOXX600は0.9%安。フランクフルトDAXは1.0%安。ロンドンFTSEは0.9%下落しました。

アメリカの株式市場は下落。ダウは前日比166ドル、率にして0.5%安でした。S&P500は0.9%安、50日移動平均を割りました。ナスダックは0.9%反落。ラッセル2000株価指数は0.2%高。歴史的に9月に株安になる傾向があるという季節要因、FRBの政策をめぐる不透明感、議会の増税をめぐる協議などで心理が悪化。恐怖指数であるVIXは11%急上昇しました。

ニューヨーク原油(WTI)先物10月物は0.9%安の71ドル97セント。金12月物は0.3%安の1751ドル40セントでした。

*NY時間17日午後4時(日本時間20日午前5時)時点の状況です。

[SEPTEMBER 17,2021] No 031844709

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