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マーケット: 米ドル続落、トルコリラに買い

2021/07/30 07:30

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「カナダドル続伸」

29日の欧米の外国為替市場では米ドルが続落しました。

連邦準備理事会(FRB)の前日のメッセージの消化が進みました。資産買い入れ縮小(テーパリング)に小幅近づいたと市場関係者が受け止めました。株式相場が上昇しリスク選好ムードになったことで逃避の米ドル買いが後退しました。利益確定の売りとポジション調整も米ドル安に寄与しました。

ユーロ、英ポンド、円、その他の合計6つの通貨に対する米ドルの強さを示すドル指数(DXY)は0.5%低下しました。

米ドル/円は下落。米国東部時29日午後4時(日本時30日午前5時)時点で1ドル=109円40銭台で取引されました。1ドル=109円42~95銭のレンジで推移。米10年物国債の利回りは1.27%近辺に上昇。米5年物国債利回りは0.73%台に上昇しましたが、引き続き低水準で米ドル買いにつながりませんでした。

ユーロ/米ドルは小幅続伸。1ユーロ=1.18ドル台後半で取引されました。ユーロ/円は1ユーロ=130円10銭台のほぼ横ばい水準でした。ドイツの7月の消費者物価指数は前年同月比3.1%と、予想の2.9%を上振れました。英ポンド/米ドルは0.5%高。英ポンド/円は1ポンド=152円80銭台の横ばい水準でした。

資源国通貨は堅調。カナダドルは対米ドルで0.6%続伸。クロス取引のカナダドル/円は1カナダドル=87円90銭台の小幅カナダドル高・円安水準でした。原油高が材料。カナダ銀行(中央銀行)のマックレム総裁は、フィナンシャル・ポストへの寄稿文で、一時的なインフレ上昇に過剰反応すべきではないと主張しました。豪ドルは対米ドルで小幅高、対円で小幅安。NZドルは高く推移しました。

新興国通貨は対円でまちまち。トルコリラ/円は1リラ=12円90銭台のリラ高・円安水準。対米ドルで1%超上昇しました。トルコ中央銀行のカブジュオール総裁がインフレ見通しを引き上げ、引き締め策を維持する意向を示したことが材料。ただ、今年第4四半期(10~12月)のインフレ予想は引き下げ、利下げの可能性を示唆したことが上値を抑えました。南アフリカランド/円は1ランド=7円50銭台のランド高水準。メキシコペソ/円は1ペソ=5円50銭台前半の小幅ペソ安水準でした。

「ダウ反発」

29日のヨーロッパ株式市場は堅調。ヨーロッパの17カ国の上位600社で構成されるSTOXX600は0.5%高。フランクフルトDAXは0.5%高。ロンドンFTSEは0.9%高で取引を終えました。

アメリカの株式市場は堅調。ダウは153ドル、率にして0.4%上昇。S&P500は0.4%高。ナスダックは0.1%高でした。小型株の指数であるラッセル2000株価指数は0.7%上昇。恐怖指数であるVIXは4%低下しました。取引時間終了後にアマゾンが決算を発表、時間外で取引で大幅下落しました。

ニューヨーク原油(WTI)先物9月物は1.7%高の73ドル62セント。金12月物は1.7%高の1835ドル80セントでした。

*NY時間29日午後4時(日本時間30日午前5時)時点の状況です。

[JULY 29,2021] No 031844674

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