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マーケット羅針盤 今週はこう動く!

今週の注目通貨(米ドル/円)= 5、7月とは微妙な違い、米ドル高・円安「三度目の正直」で抵抗線突破の兆しも?!

2017/11/06


◆要約◆
・米ドル/円、米長期金利ともに5、7月の抵抗線にぶつかり、先週は上げ渋りとなったが、細かく見ると、今度は「三度目の正直」とばかりに抵抗線突破の兆しもありそう。
・トランプ訪日に対し、「貿易摩擦で日本が叩かれる」という「トランプ円高」への警戒も一部ありそうだが、おそらくそれは肩透かしに終わりそう?!


◆米ドル高・円安、5、7月とは微妙に違う?

 米ドル高・円安が続いていますが、先週は114円半ばを超えられず、米ドルの上値も重い展開となりました。過去半年で、米ドルは5、7月にやはり114円半ばを超えられないとその後は110円割れへ反落に向かいましたが、今回はどうでしょうか。

 ただし細かく見ると、5、7月と今回では微妙な違いもあります。たとえば、週足チャートで見ると、米ドルは週末終値で5、7月には達成できなかった114円乗せを今回は達成しました≪資料1参照≫

また、5、7月は日足終値でも114円乗せはたった1日しか記録できませんでしたが、今回は先週金曜日にかけて3営業日連続の114円乗せとなりました。このように、細かく見ると、5、7月より今回は米ドル高・円安地合いが微妙に強い感じはあります

 ただし、一方で米ドルの上値も重い。その一因は、米ドル/円と相関性の高い米長期金利(10年債利回り)の上げ渋りでしょう。米10年債利回りは10月下旬にかけて一気に2.4%を超えてきましたが、先週は2.4%割れへ反落となりました。では、なぜ米長期金利上昇はこの2.4%近辺で足踏みとなったのか。

 これに対しては、テクニカルな要因が大きいのではないでしょうか。米10年債利回りは過去半年間、2.4%近辺が重要なレジスタンスとなってきました≪資料2参照≫。この重要なレジスタンスは、今回の場合もさすがに簡単にはブレークできないということではないでしょうか。

 ただし、単純に水準で見ると、今回の場合も米10年債利回りにとって2.4%近辺は強い抵抗線になっているわけですが、一方でたとえば90日MA(移動平均線)との関係で見ると、同じ2.4%近辺でも今回の場合は90日MAを、5、7月とは異なり大きく上回る動きになっていることがわかります≪資料3参照≫

 以上のように見ると、米ドル/円と相関性の高い米10年債利回りは、5、7月と同様に2.4%近辺で上値の重い展開となったものの、移動平均線との関係などで見ると、5、7月とは異なり、上昇エネルギーが強い感じはあります

 ここまで米ドル/円、そしてそれと相関性の高い米長期金利についてみてきましたが、ともに5、7月の抵抗線にぶつかり、「二度あることは三度ある」といった具合に先週は上げ渋りとなりました。しかし細かく見ると、今度は「三度目の正直」とばかりに抵抗線突破の兆しもありそうです。果たしてどうでしょうか?

 最後に、5-7日の予定でトランプ米大統領が日本に滞在しますが、このことが為替相場へ貿易問題などを通じて円高圧力になるかといえば、たとえば米国ウォッチャーの双日総研チーフエコノミストの吉崎達彦氏は以下のように否定的な見方を示していました。

 米国の対中貿易赤字は、全体の約半分を占める 3470 億ドル(2016 年)。2 位の日本向けの 688 億ドル(同)とは桁違いである。「米大統領が訪日」となると、「貿易摩擦で日本が叩かれる」という条件反射がなおも多いようだが、おそらくそれは肩透かしに終わるだろう(11/2付け溜池通信より)。(了)


≪資料1=米ドル/円週足チャート (2017年-)≫
 
(出所:M2Jチャートより)

≪資料2=米10年債利回りと90日MA(2017年-)≫
 
(出所:トムソン・ロイターより作成)

≪資料3=米10年債利回りの90日MAからのかい離率(2017年-)≫
 
(出所:トムソン・ロイターより作成)

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※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。
また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。


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