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マーケット羅針盤 今週はこう動く!

今週の注目通貨(ユーロ/米ドル)= 仏選挙後のユーロの行方は米独金利差と120日MA1.064ドルが目安

2017/04/24

◆要約◆
・ユーロ/ドルは米独10年債利回り差と連動。ユーロ/米ドルの行方は米独金利差次第。
・ユーロ/米ドルの120日MAは足元で1.064程度。これを下回るとユーロ売り、上回るとユーロ買い。

 
◆仏大統領選挙を受けてユーロはどう動くか?

 注目の仏大統領選挙を受けて、ユーロはどう動くかについて、今回は考えてみたいと思います。

 この数か月のユーロ/米ドルの動きを説明できるのは米独10年債利回り差です≪資料1参照≫。この関係がこの先も続くなら、ユーロ/米ドルの動きは、仏大統領選挙の結果より、米独長期金利の動向が鍵になるといえるでしょう。

 ところで、仏大統領選挙は、リスクオフ警戒要因との位置付けがこの間は基本だったでしょう。その割に、ユーロは、今年に入ってからは緩やかながら上昇傾向となりました。その意味では当然でもありますが、CFTC統計の投機筋のポジションを見ると、ユーロは買い戻しが続いて、最近は2014年以来、約3年ぶりに買い越し転換目前となりました≪資料2参照≫

 このユーロの投機筋のポジションは、ユーロ/米ドルの120日MA(移動平均線)と強い関係が続いてきました。簡単に言えば、120日MAをユーロが下回っている間は売り越し、上回ると買い越しになる傾向が続いてきました。
 その120日MAは、足元1.064ドル程度で、3月中旬から、ユーロは120日MAを上回ることが増えてきました≪資料3参照≫。その意味では、3月中旬からユーロが120日MAを上回ることが増えたので、投機筋がユーロ買い戻しを急ぎ、それがユーロ上昇を後押しした可能性もあるでしょう。
 その観点からすると、仏大統領選挙を受けて、ユーロがどう動くかを考える上で、上述した米独長期金利とともに鍵を握りそうなのは、足元1.064ドル程度の120日MAをユーロが上回るか下回るかということもあるのではないでしょうか。

 かりに、ユーロが120日MAを大きく下回り、投機筋のユーロ売りが本格再開するなら、ユーロはどこまで下がるのでしょうか。ユーロ/米ドルの5年MAからのかい離率を見ると、ユーロはなおかなり割安感が強い水準での推移が続いているようです≪資料4参照≫。割安なユーロの続落余地には、基本的には自ずと限りがあるのではないでしょうか。

 では、120日MAをユーロが本格的に上回り、投機筋がユーロ買いを本格化したら、ユーロは一段高に向かうでしょうか。ユーロは足元で1.093ドル程度の52週MAをなお下回った水準で推移しています≪資料5参照≫。経験的には、この52週MAを完全にブレークしなければ、中期ユーロ高への転換は未確認となります。
その意味では、たとえば1.1ドルをユーロが完全に上回るようになるまでは、割安なユーロでも本格的な買いが拡大するかは微妙ではないでしょうか。そもそも、ユーロは金利差の観点からは買いが不利、売りが有利の状況が続いていますので、ユーロ買い本格化となるためには、52週MAを完全に上回り、中期的なユーロ高への基調転換の見極めが必要になるのではないでしょうか。(了)

≪資料1 =ユーロ/ドルと米独10年債利回り差 (2016年7月-)≫
 
(出所:Bloombergより作成)

≪資料2=CFTC統計のユーロ・ポジション (2010年-)≫
 
(出所:Bloombergより作成)

≪資料3=ユーロドルと120日MA (2010年-)≫
 
(出所:Bloombergより作成)

≪資料4=ユーロドルの5年MAからのかい離率 (1990年-)≫
 
(出所:Bloombergより作成)

≪資料5=ユーロドルと52週MA (2000年-)≫
 
(出所:Bloombergより作成)

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先週金曜日のマーケットスクウェアは、「トランプ減税は実現するか」です。


※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません
※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

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