市場調査部レポート

相場変動のエネルギーが溜まる!?

2019/04/19 14:47

◆テクニカル◆

※上記想定レンジおよび投資戦略アイデアは、各種テクニカル指標を基に週間ベースの想定をしています。
※最終的な投資判断はご自身で行っていただくようお願いいたします。

※ユーロ/円のハーフ&ハーフ戦略については、4月18日のM2TV『3分チェック!ユーロ/円のハーフ&ハーフ戦略』をご覧ください。

〇“Pick Up”通貨:ユーロ/円、豪ドル/円
【ユーロ/円】 (4/22-26 戦略アイデア) コアレンジ:123.60-127.00円、ハーフ&ハーフ

 
<投資戦略アイデア>
125.30-127.00円:売り・トラリピ
123.60-125.30円:買い・トラリピ

 上図チャートでは、1) 21日MA(移動平均線)が横向きであること、2) 遅行スパンがローソク足と絡み合う状態であること、そして、3) 各BB(ボリンジャーバンド)が21日MAに対してパラレルに推移していることから、ユーロ/円・日足チャートでは典型的なレンジ相場を示すチャート形状となっています。

 よって、足もとのユーロ/円は、約1ヵ月における市場参加者の平均売買コストを示す21日MA(≒125.30円)をベースとして、BB・±2σライン内のゾーン(=123.60-127.00円)を主体とするボックス圏相場となることが想定されます。

 以上を概括すると、次週(4/22-26)におけるユーロ/円については、21日MAからBB・+2σラインの間のゾーン(=125.30-127.00円、上図黄色四角枠)に『売り・トラリピ』を仕掛け、同時に、BB・-2σラインから21日MAの間のゾーン(=123.60-125.30円、上図青色四角枠)に『買い・トラリピ』を仕掛ける、【ハーフ&ハーフ】を設定するのも一案でしょう。<津田>

【豪ドル/円】 (4/22-26戦略アイデア) コアレンジ:79.00-81.00円、買い・トラップトレード

<投資戦略アイデア>
79.00-81.00円:買いトラップトレード

 上図チャートでは、1) 21日MA(移動平均線)が右肩上がりであること、2) 遅行スパンがローソク足の上方にあること、そして、3) DMI(方向性指数)で+DI>-DIとなっていることから、豪ドル/円・日足チャートは緩やかな上降トレンドを示すチャート形状となっています。

 上図チャートの着目ポイントは2つ。まず1つ目は、BB(ボリンジャーバンド)・±2σラインが21日MAに対して拡張する“エクスパンション”が示現していること。当該シグナルは、トレンドの勢いが強まることを示唆していることから、足もとでは豪ドル/円の上昇モメンタムが徐々に強まる可能性も。

 そして2つ目は、ローソク足がBB・+1σラインと同・+2σラインの間を推移する“上昇バンドウォーク”となっていること。当該シグナルは、巡航速度でのトレンド継続を示唆していることから、豪ドル/円は徐々に下値を切り上げる相場展開になりそうです。その一方で、ローソク足が終値ベースでBB・+1σライン(≒80.00円)を下回った場合は、「上昇バンドウォーク崩れ」→「一旦の下押しフロー」となる可能性があるため注意が必要です。その場合は、先行2スパン(≒79.00円)付近までの下押しも想定すべきでしょう。

 以上を概括すると、次週(4/22-26)における豪ドル/円については、コアレンジを79.00-81.00円(上図黄色四角枠)とする『買い・トラップトレード』を仕掛けるのも一案でしょう。<津田>


◆ファンダメンタルズ◆
<<相場環境>>
 為替相場は引き続き膠着状態にあるようにみえます。米ドル円の予想変動率(インプライド・ボラティリティ、1カ月)は4月に入って大幅に低下し、2014年8月以来の低水準です。14年5-7月は米ドル円の変動幅が1.60円程度しかありませんでした(終値ベース)。ただし、14年8月に入ると米ドル円は上昇基調となり、10月末の量的緩和第2弾(黒田総裁のバズーカ第2弾)の効果もあって、12月上旬には一時120円台に乗せました(←7月末102.80円)。

 足もとでも相場変動のエネルギーが溜まっているかもしれません。米ドル円が上昇するとすれば、米景気の再加速、利上げ観測の再浮上、米株の高値更新、長期金利の急上昇などがきっかけになりそうです(4月26日発表の米1-3月期GDPに注目)。

 逆に、米ドル円が2016年11月上旬(=トランプ候補勝利)以降の変動レンジの下限である105円を割り込む可能性も否定できません。それは、米利下げ観測の高まり、中国や欧州など世界景気に関する懸念、合意なきブレグジット(英国のEU離脱)や貿易摩擦の激化(25日の日米財務相会談26日の日米首脳会談など)によるリスクオフなどが材料となりそうです。<西田>

【米ドル(/円)】
 米ドル円は112円前後の水準で足踏みしています。米ドル円は昨年12月中旬以降、112円の水準を下回った推移が続いていました。昨年12月中旬といえば、大幅な株安が続き、また、19日のFOMCで利上げしたものの、それで打ち止めになるとの観測が浮上したタイミングでした。

 足もとで、NYダウは昨年12月26日の安値から2割以上上昇しています。一方で、金融政策に関する市場の見方は、当時の「年内の利上げと据え置きがほぼ五分五分」から、現在は「年内の利下げと据え置きがほぼ五分五分」へと大きく変わっています。

 米ドル円が112円を超えてさらに上昇するためには、利下げ観測が一段と後退し、さらには利上げ観測が再浮上する必要があるかもしれません。幸い、年初にみられた米景気の低迷は、シャットダウン(政府機関の一部閉鎖)や寒波を背景とした一時的なものだった可能性が高まっています。今後の経済指標で景気の再加速が一段と確認されるでしょうか。<西田>

【ユーロ】
 ECBは3月上旬に、経済見通しを公表し、ユーロ圏の2019年の成長率を1.7%から1.1%に下方修正しました。ただし、19年後半には景気が回復軌道に乗るとして、2020年と21年の成長率はほとんど修正しませんでした。

 4月10日のECB理事会では、金融政策の現状維持を決定、「政策金利を少なくとも19年末まで現行水準に据え置く」とのフォワードガイダンスも維持しました。そして、直後の報道では、匿名の関係者によれば、ECB当局者は景気減速が悪化していないとの見解で一致したとされました。

 ただし、ここへきて「年後半の景気回復を疑問視する当局者が数人いた」「ECBの予測モデルの正確性について疑問が出された」などの報道もみられます。

 今後も景気の下振れが続くようなら、ECBが追加緩和を検討する場面がやってくるかもしれません(=ユーロ安要因)。

 ユーロ相場については、ユーロ圏の材料に加えて、引き続き米金融政策見通しの変化(=米ドルの材料)や、これから本格化する自動車関税など米欧貿易問題に注目する必要がありそうです。<西田>

【英ポンド】
 英国とEUはブレグジットを10月31日まで延期することで合意しました。ただし、英議会が協定案で合意し、EUが承認すれば、それ以前の離脱も可能になります。現在、メイ首相とコービン労働党党首とが妥協できる案について協議していますが、進展が滞っているとの報道もあります。

 一方、英議会が協定案で合意できず、また英国が5月23-26日の欧州議会選挙に参加しなければ、6月1日に「合意なき離脱」を迫られることになります。

 4月12日の「合意なき離脱」という最悪の事態は回避されましたが、問題が先送りされただけで、依然として「落としどころ」は見えていません。

<西田>

【豪ドル】
 RBA(豪中銀)議事録(4/2開催分)が4月16日に公表されました。議事録は、「インフレ率が抑制されていることを踏まえると、目先の利上げの確率は低い」とする一方、「インフレ率が低水準にとどまり、失業率が上昇を続けるならば、利下げが適切になる可能性がある」と指摘。利下げが経済に与える効果は過去に比べて小さいとしつつも、「利下げによって、為替レート(豪ドル)の下落や借入金利の低下による景気の下支えが期待できる」との見方を示しました。
***
 議事録を受けて市場ではRBAの利下げ観測が高まりました。利下げが適切になる条件を挙げたうえ、利下げによる景気の下支え効果にも言及したためです。

 豪州の1-3月期CP I(消費者物価指数)が24日に発表されます。RBAは利下げの条件のひとつに“インフレ率が低水準にとどまること”を挙げました。そのため、CPI上昇率の鈍化は、RBAに利下げを促す要因となる可能性があります。総合CPI上昇率が市場予想の前年比+1.5%、基調インフレ率が2018年10-12月期の同+1.75%を下回る結果になれば、RBAの利下げ観測は一段と強まるとみられます。

 豪州の主力輸出品である鉄鉱石の価格が堅調に推移していることで、豪ドルは足もとで比較的底堅い展開です。ただ、鉄鉱石価格の堅調が続くとしても、RBAの利下げ観測が一段と強まる場合、豪ドルに対して下落圧力が加わる可能性があります。<八代>

【NZドル】
 NZの1-3月期のCPI(消費者物価指数)が4月17日に発表され、結果は前年比+1.5%でした。上昇率は2018年10-12月期の+1.9%から鈍化し、RBNZ(NZ中銀)のインフレ目標の中央値である+2%から遠ざかりました。

 1-3月期のCPI上昇率は、RBNZの2月時点の見通しである+1.6%を下回りました。RBNZは利下げを示唆していますが、CPIの結果はその可能性が高まったことを示します。利下げ観測を背景に、NZドルには下落圧力が加わりやすいとみられ、NZドル/米ドルNZドル/円は下値を試す展開になる可能性があります。<八代>

【カナダドル】
 BOC(カナダ中銀)の政策会合が4月24日にあります。その結果が今後のカナダドルの動向に影響を与える可能性があります。

 政策金利は1.75%に据え置かれるとみられ、今回は声明における“フォワードガイダンス(金融政策の方向性をあらかじめ示したもの)”が最大の焦点になりそうです。

 3月6日の前回会合時の声明では、「見通しは引き続き中立レンジを下回る政策金利を正当化する」将来の利上げ時期についての不確実性が高まった」との見方が示されました。それらがいずれも維持されれば、カナダドルの支援材料となるとみられます。一方、前者の文言を維持したとしても、利上げに言及した後者の文言が削除された場合、市場はBOCの利上げバイアスが後退したと判断し、カナダドルへの下落圧力が強まりそうです。<八代>

【トルコリラ】
 トルコリラは4月18日、対米ドルで約6カ月ぶり、対円で約4週間ぶりの安値を記録しました。10日に発表された経済改革計画で具体策が示されなかったことや、米国とトルコの関係悪化への懸念がトルコリラの重石となるなか、トルコの外貨準備をめぐる懸念が高まったためです。

 トルコリラのマイナス材料が目立つ状況です。トルコリラには、引き続き下落圧力が加わりやすいとみられ、トルコリラ/円は一段と下落する可能性があります。

 TCMB(トルコ中銀)が4月25日に政策会合を開催します。TCMBは政策金利を24.00%に据え置くとともに、声明で「引き締め的な金融政策スタンスを維持し、必要なら利上げを行う」との方針を改めて表明すると考えられます。ただ、こうした方針が維持されることは、市場にすでに織り込まれているとみられ、トルコリラの反応は限定的になる可能性があります。<八代>

【南アフリカランド】
 今週(4/15の週)の南アフリカランドは、対米ドルや対円で方向感の乏しい展開でした。中国の景気をめぐる懸念の後退がランドを下支えした一方、イースターの連休(南アフリカは19日と22日が祝日)を前に、利益確定売りがランドの上値を抑えました。

 来週(4/22の週)は、南アフリカの3月PPI(生産者物価指数)が22日に発表されますが、材料としては力不足の感があります。独自材料が乏しいことから、南アフリカランドは他通貨の動向に左右されやすい地合いになりそうです。ただし、南アフリカでは5月8日に総選挙が実施されます。選挙が近づくにつれてポジション調整が入りやすくなるとみられ、ランドは上値が重い展開になる可能性もあります。<八代>


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【マーケットView】

マーケットViewは、毎日16時ごろアップの予定です。

※動画のアップ時間は前後する可能性があります。
※音声にご注意ください。

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