今週はこう動く! マーケット羅針盤

2019/04/22 08:43今週の注目通貨(米ドル/円)

◆要約◆
・米ドル/円は記録的な小動きの長期化となっている。経験的には、そろそろ小動きも終わり、一転して大相場へ向かう可能性も注目。
・一部には、相場が動き出したら、半年間で10%以上の米ドル高、または米ドル安に向う可能性も注目されている。


◆米ドル円の記録的小動き

先週の米ドル/円は112円前後の小動きに終始しました≪資料1参照≫。先週一週間の米ドル/円の最大値幅はたったの0.45円。これは、2月17日週の0.46円を下回り、週間値幅としては今年の最小更新となりました≪資料2参照≫

ちなみに、週間値幅の小幅記録は、2012年1月8日週の0.35円がありましたが、先週はそれ以来の小幅ということになります。その2012年は、週間値幅の平均が1.3円。今年は4月19日現在で1.45円なので、この点でも2012年以来の小動きということになります≪資料3参照≫

ただ、今年は1月第1週に「アップル・ショック」が発生、週間値幅は6円近くに急拡大しました。その1月第1週を除くと、週間値幅平均は1.16円に縮小します。こちらの数字で比較すると、今年の米ドル/円は2012年よりさらに記録的な小動きになっている可能性すらありそうです。

ところで、週間値幅で見ると、昨年も平均1.6円と2012年以来の小幅でした。そして、一昨年も週間値幅平均こそ2円を超えていましたが、年間値幅は10円程度にとどまり、昨年にかけて年間値幅は2年連続で10円程度の小幅が続きました。

こんなふうに見ると、米ドル/円の小動きはもうすでに長く続き、それが最近一段と際立ってきたといえそうです。ちなみに、週間値幅、年間値幅ともに小幅が長期化した例として2011-2012年がありましたが、それは2年程度で一段落し、その後はいわゆるアベノミクスをきっかけとした大相場に向かいました。

このようなことから、さすがに小動きもそろそろ終わりに近く、動き出したら、これまでの小動き長期化で充満したエネルギーが発散する形で、一転して大相場に向かう可能性も一部で注目されています。

4月19日付けブルームバーグの「通貨トレーダー、ドルの大きな動きに備えよ?10%超える上昇や下落も」という記事も、そんな見方の一つではないでしょうか。

「外国為替市場のボラティリティーの指標であるJPモルガン・グローバルFXボラティリティー指数には、過去25年に3回の谷があった。ブルームバーグがまとめたデータによると、3回とも米ドル指数はその後の6カ月に10%以上変動した。ボラティリティー指数は現在、5年ぶり低水準で推移している」。

さて、小動きが終わり、一転して半年間で10%以上の変動に向かうなら、それが米ドル高なら120円、逆に米ドル安なら100円に向かうといった計算になりますが、果たしてどうか?

 最近の米ドル/円は金利より株との相関関係が強い状況が続いていますが、その株も、米株などはやはりボラティリティーの低下が目立っています。米株のボラティリティーが回復し、それが株高に向かうか、株安に向かうかによって、米ドル/円の方向性も決まるのではないでしょうか。(了)

≪資料1=米ドル/円の日足チャート (2019年1月-)≫
 
(出所;M2Jチャート)

≪資料2=米ドル/円の週足チャート (2018年8月-)≫
 
(出所;M2Jチャート)

≪資料3≫
 
(出所;マネースクエア調べ)

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