今週はこう動く! マーケット羅針盤

2019/02/12 09:06今週の注目通貨(ドルストレート)

◆要約◆
・先週は、豪ドル急落をきっかけに、ドルストレートの急落(米ドル高)が広がった。これは、「ハト派FOMC」後の米ドル安の反動の可能性。
・過去の実績では、「最後の米利上げ」から「最初の米利下げ」まではむしろ米ドル高傾向となっていた。その意味では、先週はFOMC後の米ドル安一辺倒の修正だった可能性。


◆なぜ先週米ドル高(ドルストレート下落)となったのか?


 先週の米ドル/円は、109円台での小動きに終始しました≪資料1参照≫。そういった中で、先週動きがあったのは対円以外の米ドル相場でした。外貨の対米ドル取引をドルストレートと言いますが、その代表であるユーロ/米ドルなどは先週、ほとんど米ドル高一辺倒の展開となりました≪資料2参照≫

≪資料1=米ドル/円の日足チャート (2018年12月-)≫
 
(出所:M2JFXチャート)

≪資料2=ユーロ/米ドルの日足チャート (2018年12月-)≫
 
(出所:M2JFXチャート)

 先週、米ドル高一辺倒の展開となったきっかけは豪ドルの下落だったでしょう。豪州中央銀行総裁が、「次の金融政策として利下げの可能性もある」といった意味の発言を行うと、豪ドルは急落、その結果米ドル高となったわけです≪資料3参照≫

≪資料3=豪ドル/米ドルの日足チャート (2018年12月-)≫
 
(出所:M2JFXチャート)

 ただ注目されたのは、そういった中で豪ドル以外の通貨、たとえば上述のようにユーロなどに対しても米ドル高となったことです。豪州の金融政策の見通しが、思ったより緩和的なら、豪州金利が低下し、豪ドルが下落することはわかります。でも、それがなぜ米ドル高要因になったのか。

 そんな米ドルは、1月末のFOMCが予想以上にハト派的な姿勢を示し、米利上げ終了観測が広がると、むしろ2月にかけて「米金利低下=米ドル安」となっていました。では、そんな「米金利低下=米ドル安」は正しいのか。

 1990年代後半以降の、「最後の米利上げ」から「最初の米利下げ」の局面の米ドルの総合力を示す実効相場の推移をみると、じつはむしろ米ドル高傾向となっていました≪資料4、5参照≫。以上のように見ると、1月末FOMCが、本当に米ドル安要因だったかどうかは、微妙ではないでしょうか。

≪資料4≫
 
(出所:マネースクエア調べ)

≪資料5=米ドル実効相場と「最後の米利上げ」、「最初の米利下げ」 (1997-2007年)≫
 
(出所:トムソン・ロイターより作成)

 先週は、上述のように豪州中銀総裁発言をきっかけに豪ドル安・米ドル高となりました。ただ、そんな豪ドル以外の通貨に対しても米ドル高となったのは、豪ドル安といった固有の要因とは別に、むしろそれが「米利上げ終了は米ドル安一辺倒ではない」ことが根本にあった結果だったのではないでしょうか。

 以上のように見ると、FOMCが予想以上にハト派の姿勢を示したことを受けた米ドル安が先週反転したことはとりあえず納得できるとして、ではその中で米ドル/円はなぜ米ドル高・円安傾向が続いたのか。

 それはそもそも米ドル/円は、ハト派FOMC後は米ドル高・円安の影響が限られていたからではないでしょうか≪資料6参照≫。1月FOMC後に、ドルストレートの多くが上昇した(米ドル安)中で、米ドル/円は例外的に米ドル高傾向となり、その結果、上述のような「米利上げ終了=米ドル安」修正局面でも例外になったのではないでしょうか。(了)

≪資料6=米ドル/円の日足チャート (2018年12月-)≫
 
(出所:M2JFXチャート)

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