今週はこう動く! マーケット羅針盤

2018/11/05 09:34今週の注目通貨(米ドル/円)=「11月2日」と「2月2日」の類似、米ドル/円も「5日暴落」再現が最初の関門

◆要約◆
・11月2日発表の米雇用統計で、平均時給は前年比で約9年ぶりの大きな伸び。同じく平均時給が約9年ぶりの大きな伸びとなったのが2月2日だったが、翌営業日に米株暴落。
・米中貿易交渉合意期待などはあるが、米株への影響は米金利上昇の方が大きかっただけに、米金利上昇再燃なら米株が耐えられるかは注目。米ドル/円もそんな米株次第か。

◆米雇用統計相場、11月2日と2月2日の類似


 「2日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇。ドル指数は週間ベースで8週ぶりの上昇となった。雇用統計など米経済指標が市場予想を上回ったことが手掛かり」、「米雇用統計では、平均時給が前年比2.9%増と、約9年ぶりの高い伸びとなった。インフレリスクが浮き彫りとなり、利上げ観測が強まった」。

 これは、大手メディア(ブルームバーグ)によるNYの為替市況についての報道ですが、先週金曜日、つまり「11月2日」についてのものではなく、今年の「2月2日」についてのものです。

 あえて、そんなふうに念を押す必要があるほど、11月2日のNY市場を巡る動きは、2月2日と重なる点がありました。2日の雇用統計の平均時給が高い伸びとなったことをきっかけとした米金利の急騰、米ドル高、米株急落といったことです≪資料1参照≫

≪資料1≫
 
(出所:M2J調べ)

 こんなふうに、じつは「11月2日の金融市場」は、「2月2日の金融市場」に結構ダブるものでした。では、2月の場合、週明けとなった翌営業日は何が起こったかといえば、NYダウが1000ドル以上の大暴落となり、月曜日の暴落といった意味ではまさに「ブラックマンデー」が起こりました≪資料2参照≫

≪資料2=NYダウの推移(2018年)≫
 
(出所:Bloomberg)

 米ドル/円は、2月2日こそ米金利上昇に反応し米ドル高・円安となり、週明けはさらに米金利上昇を拠り所とした米ドル高・円安予想も少なくなかったのですが、実際には米株暴落に引っ張られるように米ドル安・円高へ急反転となったわけです。

 以上のように、「11月2日」と「2月2日」には似ている点があるため、「11月5日」も「2月5日」のように、「ブラックマンデー」が再現されるといったことにならないかということは、米ドル/円の行方を考える上でも気になるところでしょう

◆米株に影響するのは貿易戦争か、それとも米金利か

 ただし、そんな米株は先週金曜日こそ下落したものの、木曜日までは3連騰となるなど、暴落懸念も一息ついた感じになっていました。そのきっかけとなったのが、米中貿易戦争懸念後退への期待でした。

 2月は、米金利急騰への懸念から「5日暴落」となったNYダウなどの米株でしたが、今回は貿易戦争懸念後退への期待もあることから「5日暴落」は杞憂に過ぎないといった具合になるのでしょうか。

 ただし、少なくとも今年の因果関係を見ると、米金利の方が貿易戦争懸念よりも米株変動の原因となる可能性が高いのではないでしょうか≪資料3参照≫。そうであれば、「5日暴落」再現も含めた、今週の米株の行方は、米金利上昇再燃リスクに絞られるのではないでしょうか。

 さて、米ドル/円はそんな株との相関性の高い関係が続いてきたので、米株の行方が米ドル/円の行方も決める可能性があるのではないでしょうか。(了)

≪資料3≫

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