今週はこう動く! マーケット羅針盤

2018/10/09 09:40今週の注目通貨(米ドル/円)=金利上昇という「天敵」再登場で株高は終わったのか?!米ドル/円もそれ次第か

◆要約◆
・米長期金利上昇再燃で、「NYダウ益回り/米10年債利回り」のイールドレシオが1.14倍を割り込むと株価が急落。ここまでのところ、金利上昇が株価の「天敵」となる関係は不変。
・米金利上昇続き米株の割高感が強まるとして、米株が一段と下落に向かうか、それとも株高は変わらないのか、それが米ドル/円の行方を考える上でも最大の注目点か。


◆米ドル/円と株価、金利の関係を考える

 米ドル/円は先週、年初来の高値を更新すると、一時114円台半ばまで米ドル高・円安が進みました≪資料1参照≫。これは、米ドル/円と相関性が高い日米株価が年初来高値を更新したことに連れた面などが大きかったでしょう≪資料2参照≫

≪資料1=米ドル/円の週足チャート (2018年)≫
 
(出所:M2J1FXチャート)

≪資料2=NYダウの推移 (2018年)≫
 
(出所:Bloomberg)

 そして、そんな日米株価が週後半急反落となったため、米ドル/円も114円割れへ反落しました。この株価反落は、米長期金利(10年債利回り)上昇再燃を嫌気した結果といった解説が基本でした。米長期金利は、パウエルFRB議長の発言などをきっかけに、この間の高値を更新すると、週末には一気に3.2%も大きく上回りました≪資料3参照≫

≪資料3=過去一カ月の米10年債利回り≫
 
(出所:Bloomberg)

 このように米長期金利が上昇再燃となったことで、株価の債券に対するイールドレシオは大きく低下しました。「NYダウ益回り/米10年債利回り」で計算したイールドレシオは、1.13倍まで低下、年初来の最低水準を更新しました≪資料4参照≫

≪資料4=米株と米債のイールドレシオ≫
 

 これは、金利上昇により、株式相場の債券相場に対する優位性が後退し、株式市場の割高感が強まったことを示しています。2月初めにも、まさにこのイールドレシオが1.14倍を大きく割り込む中で、NYダウは2月5日、1000ドルもの大暴落となりました。

 米中貿易戦争の悪化や、トランプ大統領を巡る疑惑などには比較的鈍感な米株ですが、金利上昇リスクには年初と同様に敏感に反応し、とくにイールドレシオが1.14倍を大きく割り込むと、とたんに株価が不安定になるといった関係は、これまでのところ変わりないようです。

 それにしても、今年の株価にとって「天敵」のような金利上昇は、この先どのように展開するのでしょうか。それを考える手掛かりとして、私は「バブル破裂パターン」を参考にしてきました。

 私は最近にかけての米金利上昇は、「債券バブル」破裂に伴う結果の可能性があると考えています。ところで、株の代表的なバブル破裂相場には一定のパターンがあり、今回の米債券バブル破裂の可能性がある米金利上昇も、これまでのところそんな株バブル破裂パターンと比較的似た動きが続いてきました≪資料5参照≫

 この似た動きがこの先も続くなら、米長期金利は年末にかけて3.4-3.5%を目指す上昇トレンドが展開している可能性があります。そして、米長期金利がそのように一段と上昇するなら、米株のイールドレシオは一段と低下する計算になります。

 仮にそうなった時、株価は2-3月のように暴落が広がるのか、それとも今度は、2-3月とは異なり、株価は「天敵」金利上昇にすら動揺しないといった展開になるのか。そんな株価と相関性の高い米ドル/円との関係がこの先も変わりないなら、それこそが米ドル/円のこの先の行方を考える上での最大の注目点といえるでしょう。(了)

≪資料5=株バブル破裂パターンと米実質長期金利≫

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