今週はこう動く! マーケット羅針盤

2018/08/06 09:01今週の注目通貨(米ドル/円)= 米ドル高・円安はまだまだ続くのか、鍵を握る株高には金利上昇再燃等のリスクも?!

◆要約◆
・米ドル/円は6週連続で52週MAを上回っている。経験的には3月104円から米ドル高・円安トレンドに転換し、まだしばらく続く可能性を示している?!
・米ドル高・円安がまだしばらく続くかは株価次第か。米経済「絶好調」は株高が基本だが、金利上昇リスク等で株安に転換する「危うさ」も秘めている。


◆米ドル高・円安はまだ続くのか、否か?!

 米ドル/円は先週まで6週連続で52週MA(移動平均線)を上回りました≪資料1参照≫。経験的には、このように長く52週MAを上回る動きは、一時的ではなく、継続的な米ドル高・円安トレンドが展開している可能性を示しています。

≪資料1=米ドル/円と52週MA(2010年-)≫
 
(出所:トムソン・ロイターより作成)

 ということは、2017年1月の118円からの米ドル安・円高トレンドは、2018年3月の104円で米ドル高・円安トレンドに転換して今に至っているということになるのでしょうか≪資料2参照≫。仮にそうであるなら、経験的に、米ドル高・円安トレンドは最短でも1年以上続くので、少なくとも来年春にかけて米ドル高・円安が続く見通しになります

≪資料2=米ドル/円の週足チャート (2016年11月-)≫
 
(出所:M2JFXチャート)

 米ドル高・円安がまだしばらく続くかを考える上で鍵になるのは、株価の動向ではないでしょうか。3月の104円からの米ドル高・円安を比較的うまく説明できそうなのは日経平均など株価の動きです≪資料3参照≫。この関係がこの先も続くなら、米ドル高・円安がまだしばらく続くかは、株高傾向がまだしばらく続くかが鍵になるでしょう。

≪資料3=米ドル/円と日経平均(2018年1月-)≫
 
(出所:トムソン・ロイターより作成)

 では株高はまだ続くのか。たとえば、世界経済のリード役である米経済は、「絶好調」が続いているようです。米国の経済成長率は第2四半期に4.1%のプラスとなりましたが、第3四半期についても、アトランタ連銀のGDPナウによると4.4%(8月3日更新)といった具合に、四半期4%超の成長が続くと見られています。こういった景気回復が続く中では、リスクオン、株高が続くと考えるのが基本でしょう。

 ただし、景気回復が例外的に株安をもたらすリスクとして、金利上昇の影響は注目する必要があるかもしれません。今年2-3月に株価が世界的に急落したのは、金利上昇を嫌気したという面が大きかったと理解されています。先週も米長期金利(10年債利回り)が一時3%台に乗せるなど、上昇再燃の兆しがあり、景気回復はそんな金利上昇を後押しする可能性もあるでしょう。

 年明けの金利上昇局面では、債券利回りに対する株の益回りのイールドレシオが大きく低下(株不利・債券有利)し、その中で株価の急落となりました≪資料4参照≫。以上のように見ると、米経済「絶好調」の中で、株高は続く可能性が高そうですが、「絶好調」なだけに、米金利上昇が再燃した場合、それが2-3月のような株急落をもたらす可能性には注意が必要ではないでしょうか

 そして米ドル/円は、これまでの関係からすると、そんな株価の動向が大きな鍵を握ると考えられます。株高傾向が続く中では、米ドル高・円安傾向が続く可能性がありますが、その株高にも、今回見てきたような金利上昇リスクのような「危うさ」もありそうです。もしも2-3月のように株安への急転換となるようなら、米ドル/円も米ドル安・円高へ急転換する可能性はやはりあるのではないでしょうか。(了)

≪資料4=NYダウ益回り/米10年債利回りのイールドレシオ(2000年-)≫
 
(出所:トムソン・ロイターより作成)

= = = = = = = = = = = = = = = = =
【FXマーケットView】
先週金曜日のFXマーケットViewは、「トランプ政権の次なる矛先は・・・日本?」です。
= = = = = = = = = = = = = = = = =

【キャンペーンのご案内】

トラリピ手数料無料キャンペーン

FX新規口座開設キャンペーン

今、カナダドルを選択する理由

M2JFX口座をお持ちのお客様はこちら

= = = = = = = = = = = = = = = = =

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

「今週はこう動く! マーケット羅針盤」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ