今週はこう動く! マーケット羅針盤

2018/06/11 12:17今週の注目通貨(米ドル/円)=イベント目白押しだが、「米金利上昇=米ドル高」より「米金利低下=米ドル安」の反応大きくなりやすい?!

◆要約◆
・今週は米朝首脳会談、FOMCなど米金利に影響しそうなイベント・ラッシュ。
・米10年債の「売られ過ぎ」が続いていることから、イベントへの反応もさらなる売りには限度があり、買い戻し、利回り低下=米ドル安となった場合の値動きが大きくなる?!


◆イベント・ラッシュの米金利への影響は?

 米ドル/円は先週一時110円台に乗せました≪資料1参照≫。これは、相関性の高い米長期金利(10年債利回り)が3%近くまで上昇したことに連れた結果といえそうです≪資料2参照≫

≪資料1=米ドル/円の日足チャート(2018年4月-)≫
 
(出所:M2JFXチャート)

≪資料2=過去1ヵ月の米10年債利回り≫
 
(出所:ブルームバーグ)

 こんなふうに、最近の米ドル/円は米ドル/円は、昨年までのように米長期金利と高い相関関係が回復しています。この関係がこの先も続くとしたら、米ドル/円の行方は、米長期金利次第ということになります。では米長期金利は上がるのか、それとも下がるのか。
 米長期金利、10年債利回りの90日MA(移動平均線)からのかい離率を見ると、極端に上がり過ぎでも下がり過ぎでもない、中立圏にあるといえそうです≪資料3参照≫。これを見る限りでは、この先は上がる可能性、下がる可能性とも基本的には五分五分のようです。

≪資料3=米10年債利回りの90日MAからのかい離率(2010年-)≫
 
(出所:トムソン・ロイターより作成)

 今週は、12日に米朝首脳会談が予定され、13日以降は米国、欧州、日本と中央銀行の金融政策決定会合が予定されるなど、金利に影響しそうなイベントが続くことから、それらの結果を受けて、新たな方向性を探る展開といったことになるのでしょうか。
 ただし、90日MAからのかい離率では、米10年債利回りに極端な「行き過ぎ」は確認できませんが、米10年債のポジションを見ると、引き続き極端な偏りとなっているようです。CFTC統計によると、米10年債は足元で過去最高の売り越しとなっていました≪資料4参照≫。ではなぜ、米10年債はこのような「売られ過ぎ」が続いているのか。

≪資料4=投機筋の米10年債ポジション(2010年-)≫
 
(出所:CFTC統計より作成)

 米景気は、「GDP早読み」で定評のあるアトランタ連銀、GDPナウによると、4-6月期も4.6%と絶好調が続いているようです(8日現在)。また、4月から浮上した歴史的な米朝首脳会談なども、リスクオンへの期待となったでしょう。
 米長期金利は2月にかけて一気に3%近くまで上昇し、90日MAからのかい離率でも「上がり過ぎ」懸念が強まりました≪資料3参照≫。その後、一時2.7%まで米長期金利低下となる中で、「上がり過ぎ」はほぼ是正されました。
 ただ、上述のように米景気の好調が続く中で、さらにリスクオン期待も浮上したことも後押しとなったか、米10年債の大きく売りに傾斜した状況は是正されないまま、最近にかけて続いてきたということではないでしょうか。
 そうであれば、上述のような今週のイベントに対しても、それを受けて米10年債がさらに売られる余地は限られ、むしろ買い戻しとなり、米10年債価格上昇、利回り低下といったリアクションになった場合の値動きが大きくなる可能性があるのではないでしょうか
 最初に述べたように、そんな米長期金利と米ドル/円は高い相関関係を回復しています。その関係が続くなら、今週のイベントを受けて、米長期金利上昇=米ドル高となった場合の値動きには自ずと限りがあり、米長期金利低下=米ドル安となった場合の値動きが大きくなるのではないでしょうか。(了)

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