今週はこう動く! マーケット羅針盤

2018/03/26 09:31今週の注目通貨(米ドル/円)=「米株安→米長期金利低下→米ドル安・円高」はまだしばらく続く?!

◆要約◆
・米長期金利は、経験的に利上げFOMC後は一方向へ動きやすい。貿易戦争懸念や株安を口実に米長期金利低下が当面広がる可能性は十分ある。
・そんな米長期金利と、米ドル/円は最近にかけて相関性を回復。両者の相関関係がこの先も続くなら、「米長期金利低下=米ドル安・円高」が続く可能性は十分にある?!


◆リスクオフの株安、長期金利低下、円高に反応しやすい状況

 米ドル/円は先週105円を割れてきました。それでも、3月の米ドル/円値幅は先週末の時点で3円未満にとどまっています。過去2ヶ月の5円前後の値幅をなお大きく下回っていることから、3月最終週の今週、さらに値幅が拡大する可能性は十分あるのではないでしょうか。

 ちなみに、3月の値幅が4円以上に拡大するとして、それが米ドル安・円高方向なら103円割れに接近する計算になります。果たして米ドル/円は今週以降も続落することになるのでしょうか。普通に考えたら、その可能性は十分ありそうです。

 先週米ドル/円が105円を割れるきっかけになったのは、米中貿易戦争懸念などによりリスクオフが広がったことでした。これを受けて、NYダウは120日MA(移動平均線)を大きく割り込んできました≪資料1参照≫。経験的に、120日MAは投機筋の売買転換点と一致するので、120日MA割れで、投機筋の米株売りはさらに拡大する可能性がありそうです≪資料2参照≫

≪資料1=NYダウと120日MA (2016年-)≫
 
(出所:トムソン・ロイターより作成)

≪資料2=投機筋のNYダウ・ポジション (2014年-)≫
 
(出所:CFTC統計より作成)

 先週はFOMCで予想通りに利上げが決定されました。ただし、そういった中で米長期金利(10年債利回り)は低下傾向となりました。経験的に利上げFOMCの後、米長期金利は1か月で±0.3%程度一方向へ動く可能性があります。これを参考にすると、米長期金利は4月後半にかけて一段の低下が始まった可能性がありそうです。

 貿易戦争への警戒などからリスクオフが広がりやすいムードとなっており、その中でNYダウが120日MAを割ってきたことから、経験的にも投機筋が米株売りを拡大する可能性は高くなっているようです。

 こういった状況の中では米長期金利が低下する可能性は当然あるでしょう。そんな米長期金利は、経験的に利上げFOMC後は一方向へ動きやすいとなれば、当面は貿易戦争懸念や株安を口実に米長期金利低下が広がる可能性は十分あるでしょう。

 そんな米長期金利と、米ドル/円は最近にかけて相関性を回復してきました。両者の相関関係がこの先も続くなら、「米長期金利低下=米ドル安・円高」となり、冒頭で述べたように来週以降、103円へ米ドル/円が続落する可能性は十分にあるのではないでしょうか。(了)

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【マーケットスクウェア】
先週金曜日のマーケットスクウェアは、「【グローバルEYE:緊急版】トルコリラ円急落の背景と今後」です。

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