今週はこう動く! マーケット羅針盤

2018/01/22 09:40今週の注目通貨(米ドル/円)= 米政府閉鎖が米株上がり過ぎ修正のきっかけになる?!米ドル売りの行方でも注目

◆要約◆
・NYダウの120日MAからのかい離率などを見ると、経験的に上がり過ぎが警戒されそう。米政府閉鎖問題が、そんな上がり過ぎ修正のきっかけになる可能性は要注意。
・120日MAが足元で111.8円程度なので、それを米ドル/円が回復するまでは米ドル売り圧力が根強く残る可能性が警戒される。


◆米政府閉鎖でも株安限られる、それとも急落?!

 米ドル/円は先週一時111円を回復しましたが、なお上値の重い状況が続きました。こういった中で、注目された米議会の予算交渉は合意に達せず、米政府の一部が閉鎖に追い込まれることになりました。そのマーケットへの影響については、以下のような見方があります。

 「米バロンズ紙(1月17日)の『Could a Government Shutdown End the Melt-Up?』という記事は、過去18回の政府閉鎖中、S&P500は下落したものの、平均下落率は0.6%だったといいます」、「何だ大したことないや、と言いたいところですが、今回については3〜5%の下げはあり得べし、との専門家の話を同紙は引きます」(「COMEMO」1月20日付け、日経新聞・滝田編集委員)。

 米政府閉鎖などを受けて、米株は急落するのでしょうか。気になるのは、そもそも米株は最近にかけての続伸の結果、上がり過ぎ懸念も強くなっているということです。NYダウの120日MA(移動平均線)からのかい離率などを見ると、経験的に上がり過ぎが警戒されそうです≪資料1参照≫。この米政府閉鎖問題が、そんな上がり過ぎ修正のきっかけになる可能性には要注意かもしれません。

≪資料1=NYダウの120日MAからのかい離率 (2010年-)≫
 
(出所:トムソン・ロイターより作成)

 米ドル/円については、なお大きく米ドル買い・円売りにポジションが傾斜した状況が続いているようです。CFTC統計によると、先週にかけて投機筋の円売り越し(米ドル買い越し)は小幅に縮小したものの、なお11万枚の高水準となっていました≪資料2参照≫

≪資料2= 投機筋の円ポジション(2015年-)≫
 
(出所:CFTC統計より作成)

 このような米ドル「買われ過ぎ」、円「売られ過ぎ」の状況では、米株安でも米金利低下でも、行き過ぎの修正で米ドル売り・円買いに反応しやすいといえるでしょう。その意味では、米政府閉鎖問題などをきっかけに、上がり過ぎ修正で米株急落が起こるかは、米ドル売り・円買いの行方を考える上でも注目されそうです。

 投機筋の米ドル/円売買は、経験的に120日MAが分岐点の目安となってきました。その120日MAは足元で111.8円程度なので、それを回復するまでは、米ドル売り圧力が根強く残る可能性が警戒されるのではないでしょうか≪資料3参照≫。(了)

≪資料3=米ドル/円と120日MA(2015年-)≫
 
(出所:トムソン・ロイターより作成) 

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【マーケットスクウェア】
先週金曜日のマーケットスクウェアは、「日銀とECBの金融政策をチェック」です。

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