今週はこう動く! マーケット羅針盤

2017/12/25 09:12今週の注目通貨(米ドル/円)=米ドル/円はXマス小動き、ただ相関性の高い米長期金利は「上放れ」の兆し

◆要約◆
・小動きが続いた米ドル/円だが、一方でこの間のレンジのブレークの兆しが出てきたのが米長期金利(10年債利回り)。
・米長期金利「上放れ」の動きが「ダマシ」でないなら、クリスマス明け後に動意が再開する時、米ドル高・円安方向に大きく動き出す可能性は注目。


◆クリスマス小動き後の方向は?

 先週の米ドル/円の値幅は1.29円となり、前週までより一段と小幅な値動きとなりました≪資料1参照≫。ただこれは、先週のレポートでも書いたように、例年クリスマス前後の米ドル/円は小動きになりやすいため、その意味ではいつも通りの展開だったといえるでしょう。

≪資料1≫
 
(出所:M2Jヒストリカル・データより作成) 

 今週も週前半はクリスマス関連で休場となるところも多いことから小動きが続きそうですが、そんなクリスマス休暇が明け、新年相場を先取りした動きが出てくるか、また新年早々に相場が動き出すなら、その方向性はどうかといったことについて今回は考えてみたいと思います。

 小動きが続いた米ドル/円でしたが、一方でそれとは異なりこの間のレンジのブレークの兆しが出てきたのが米長期金利(10年債利回り)でした。米10年債利回りは、過去半年余り2.4%が上限となってきましたが、先週はそれを上抜け、2.5%に迫る動きとなりました。

 なぜこのように先週米長期金利は「上放れ」の兆しが出てきたのか。先週はトランプ政権が待望の税制改革法案を成立させました。これに対しては、景気拡大への期待以上に、債務拡大への懸念も強く、それが債券売り、つまり米長期金利の上昇を後押しした可能性はあるでしょう。

 先々週、FOMCは利上げを決めましたが、過去の利上げ決定の後は、長期金利が一方向に動きやすい傾向がありました。おおむね利上げ決定後一か月で米10年債利回りは±0.3%動くパターンとなっていました。

 今回もそんなパターン通りなら、先週「上放れ」してきた米10年債利回りは、年明け1月中旬にかけて、この間の高値2.6%を更新する動きが始まっている可能性があるわけですが、果たしてどうでしょうか。

 さて、そんな米長期金利と米ドル/円は高い相関関係がこれまで続いてきました≪資料2参照≫。その関係に変わりないなら、米長期金利の「上放れ」、そして高値更新へ向かう動きは、一段の米ドル高・円安をもたらす可能性があるでしょう。

 以上のように見ると、クリスマスで小動きが続いている米ドル/円ではありますが、米長期金利「上放れ」の動きが「ダマシ」でないなら、クリスマス明け後に動意が再開する時、米ドル高・円安方向に動き出す可能性は注目してみたいところではないでしょうか。(了)

≪資料2=米ドル/円と日米10年債利回り差(2017年-)≫
 
(出所:トムソン・ロイターより作成)

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【マーケットスクウェア】
先週金曜日のマーケットスクウェアは、「日銀の金融政策はどうなるか?」です。

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