今週はこう動く! マーケット羅針盤

2017/09/25 09:29今週の注目通貨(米ドル/円)=「米長期金利上昇・米ドル高・円安トレンド」へ回帰した可能性

◆要約◆
・先週112円台まで米ドル高となったのは、相関性の高い米長期金利の急反発が主因。
・「一時的な米長期金利低下・米ドル安」終了なら、金利上昇・米ドル高が広がりやすくなっている可能性も。


◆なぜ米ドルは112円まで反発したのか?

 米ドル/円は先週一時112円後半まで米ドル高・円安となりました。では、なぜこんなふうに米ドル一段高となったのか、この先はどうなるかについて今回は考えてみたいと思います。

 この米ドル高・円安を説明できるのは、過去一年程度続く日米長期金利差との相関性であり、それが米ドル優位拡大となった結果です≪資料1参照≫。そして、その本質は米長期金利の上昇にあります≪資料2参照≫

 以上のように見ると、先週は米長期金利が大きく上昇した結果、米ドル高・円安が広がったということで、それがこの先どうなるかは、米長期金利次第ということになるでしょう。では、「米長期金利上昇=米ドル高・円安」はこの先も続くのでしょうか?
 米長期金利が先週大きく上昇したのは、一般的には9月FOMCで早期米利上げ観測が再燃したことが大きかったとの理解が基本ではないでしょうか。
 ただ、そもそもそれまでの米金利低下は終わり、反発に転換するタイミングを迎えていたのであり、だからこそ9月FOMCの結果に対して上述のような反応になったとも考えられそうです。

 先週のレポートでも述べたように、米長期金利、10年債利回りの低下が一時的なら、経験的には足元で2.2%程度の52週MAを一か月程度で回復するというのが基本でしたが、一時2.0%台まで低下した米長期金利は、まさに約1か月後の先週2.2%以上に急反発しました≪資料3参照≫

 これまで私は、先週の「米長期金利上昇=米ドル高」について、主に2つの考え方、つまり1)9月FOMCきっかけ説、2)一時的米金利低下の終了説、以上を確認してきました。1)なら、今週の米景気指標やFOMC関係者の発言などで見方が変わる可能性もありますが、2)なら米長期金利は少なくとももう大きく下がらず、上昇傾向が続く見通しになります。

 1)か、それとも2)か。9月の国連総会での日米を中心とした対北朝鮮強硬姿勢に対して北朝鮮も一段と態度を硬化する姿勢を見せるなど、いわゆる地政学リスクはくすぶり続けています。そういった影響などで米金利低下再燃となるのでしょうか。
 上述の2)なら、地政学リスクがくすぶる中でも、米金利はそれほど下がらず、むしろ金利上昇要因に過敏に反応する可能性もありそうですが、果たしてどうでしょうか?(了)

≪資料1=米ドル/円と日米10年債利回り差 (2016年9月-)≫
 
(出所:トムソン・ロイターより作成)

≪資料2=過去一か月の米10年債利回り ≫
 
(出所:Bloomberg)

≪資料3=米10年債利回りと52週MA (2000年-)≫
 
(出所:トムソン・ロイターより作成)

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【マーケットスクウェア】
先週金曜日のマーケットスクウェアは、「米FRBは年内に利上げするのか?」です。
 
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