今週はこう動く! マーケット羅針盤

2017/04/03 10:04今週の注目通貨(米ドル/円)=リスクオン反動で円売り疑念生じやすいが、リスクオフの円買いはあくまで一時的?!

◆要約◆
・トランプノミクス懸念浮上だが、景気回復続く中でのリスクオフ本格拡大の可能性は低いか。
・リスクオン反動で円売り有効性疑念生じやすいが、リスクオフ円買いはあくまで一時的?!

 
◆4月はリスクオフかリスクオンか
 
 3月はトランプノミクスへの懸念が浮上しましたが、4月はどうか。結論的に言うと、リスクオン(株高)行き過ぎの反動はありうるだろうが、リスクオフ(株安)が本格的に拡大へ向かう可能性は低いのではないでしょうか

 最近において、本格的なリスクオフが断続的に展開したのは、2015年後半-2016年前半(2015年8月中国ショック、2016年1月中国株・原油暴落ショック、2016年6月Brexit)でした。この局面は、米四半期成長率が継続的に1%前後にとどまる低成長局面でした≪資料1参照≫。
 一方で、米四半期成長率が継続的に3%前後で展開した局面では、「恐怖指数」VIX指数が20ポイントを大きく超える本格的なリスクオフは一時的な動きにとどまりました。これは、昨年11月米大統領選挙前後のトランプ暴落が一時的にとどまったこととも符合するでしょう。

 以上のように見ると、リスクオフが本格的に拡大するのは、景気が低迷する中で何かきっかけがあった場合だったようです。昨年後半から米景気回復が続いてきましたが、こういった中では、何かきっかけがあった場合でも、リスクオンの反動を超えて、リスクオフが本格的な拡大に向かう可能性は低いのではないでしょうか

◆為替への影響はどう考える?
 
 では以上見てきたことと、為替相場の関係を考えてみたいと思います。教科書的にはリスクオンは円売り、リスクオフは円買いとされます。実際に、昨年11月の米大統領選挙以降、リスクオン傾向が続く中で円売りが比較的有効に機能し、円買いは比較的難しい局面が続きました。
 さすがにリスクオンの行き過ぎ懸念からその反動が入り易くなってきた最近は、円売りの有効性に疑念が出てきたとしても当然なのでしょう。ただし、これまで見てきたことからすると、一転してリスクオフの円買いが有効になるかといえば、それはあくまで一時的にとどまる可能性ということなのではないでしょうか

 米ドル/円は、投機筋の売買転換点とおおむね一致する120日MA(移動平均線)を完全に回復するまでは、米ドル売り・円買い優勢で、米ドルは上値重い展開が続きそうです≪資料2参照≫。
 ただ、これまで見てきたように、あくまでリスクオンの円売りの流れが一時的な調整局面を迎えているに過ぎないということであれば、経験的には足元で108円程度の52週MAを大きく長く割り込まない程度の米ドル安・円高にとどまる見通しになりますが、果たしてどうか?≪資料3参照≫(了)
 
≪資料1 =「恐怖指数」VIX指数と米四半期成長率 (2013年-)≫
 
(出所:Bloombergより作成)
 
≪資料2=米ドル/円と120日MA(2010年-)≫
 
(出所:M2J FX投資判断インディケーター)
 
≪資料3=米ドル/円と52週MA (2000年-)≫
 
(出所:M2J FX投資判断インディケーター)
 
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