今週はこう動く! マーケット羅針盤

2016/12/26 14:11今週の注目通貨(米ドル/円)= 「トランプ・ラリー」1幕終了、2幕は引き続き米長期金利に注目

◆要約◆
・米ドルは6週連騰で一服。90日MAからのかい離率は上がり過ぎ限界に達した可能性。
・一方52週MAでは上がり過ぎ拡大の余地も。米長期金利の動きを引き続き注目。

 
◆米ドルは本格的に反落へ向かうか、それとも120円へ向かうのか?!

 米ドル/円は、先週7週間ぶりの米ドル陰線引けとなりました≪資料1参照≫。これでいわゆる「トランプ・ラリー」は米ドル6週連騰で一服となりましたが、では米ドルは反落に向かうか、それともすぐに米ドル高再開で120円に向かうでしょうか。

 トランプ・ラリーが一息ついたのは、もちろん米ドルの「上がり過ぎ」ということがあったでしょう。米ドル/円の90日MA(移動平均線)からのかい離率は、最近にかけてプラス10%以上に拡大しました≪資料2参照≫
これは2013年2月、2014年12月以来のことですから、米ドルは短期的な上がり過ぎ懸念により、いつ上昇一服となってもおかしくない状況が続いているといえるでしょう。
 ただし2013年の場合、米ドル/円の90日MAからのかい離率拡大がピークアウトしたのは上述のように2月でしたが、米ドルはその後も続伸し、高値を付けて本格的に反落に転じたのは5月といった具合に3か月も後でした≪資料3参照≫
 これは、2013年4月に黒田緩和第一弾となったことで、米ドル高・円安が再燃。これにより、米ドル/円の90日MAからのかい離率は縮小傾向が続く中でも、米ドル相場は上昇再燃となったためでした。
 結果的に、米ドル高の本格的な反落は5月中旬以降となりましたが、このタイミングとほぼ一致したのは52週MAからのかい離率のピークアウトでした≪資料4参照≫

 以上のように2013年のケースを参考にすると、足元の米ドル/円が90日MAからのかい離率では上がり過ぎの限界に達しているものの、一方で52週MAからのかい離率では上がり過ぎが拡大する余地を残しているように見えるのは少し気になる点ではあるでしょう。
 2013年の場合、米ドル/円が52週MAからのかい離率を一段と拡大に向かったのは、上述のように黒田緩和第一弾という「きっかけ」があったためでした。その意味では、今回も何か「きっかけ」があれば、米ドル/円が52週MAからのかい離率を10%以上の拡大に向かい、一気に120円突破へ米ドル高・円安再燃となる可能性もなくはないのかもしれません。

 ではその「きっかけ」とは何か。ここまでの「トランプ・ラリー」米ドル高・円安は米10年債利回り急騰と連動性の強いものでした。その意味では、こちらもすでにかなり上がり過ぎ懸念が強くなっているものの、米10年債利回りがさらに上がり過ぎ拡大に向かうかが「きっかけ」として注目されるのではないでしょうか。(了)

≪資料1=米ドル/円の週足チャート (2014年2月-)≫
 
(出所:M2J FXチャート)

≪資料2=米ドル/円の90日MAからのかい離率(2010年1月-)≫
 
(出所:M2J FX投資判断インディケーター)

≪資料3=米ドル円の週足チャートと52週MA(2000年1月-)≫
 
(出所:M2J FX投資判断インディケーター)

≪資料4=米ドル円の52週MAからのかい離率(2000年1月-)≫
 
(出所:M2J FX投資判断インディケーター)

= = = = = = = = = = = = = = = = =
【マーケットスクウェア】
先週金曜日のマーケットスクウェアのタイトルは、「年末年始の相場材料」です。
動画をお見逃しの方は是非ご覧ください。
 
※本日のマーケットスクウェアはお休みとなります。

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

「今週はこう動く! マーケット羅針盤」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ