今週はこう動く! マーケット羅針盤

2016/12/19 09:46今週の注目通貨(豪ドルストレート)= 米金利上昇・ドル高で「豪ドルストレート買い」に変化はあるのか?

◆要約◆
・豪ドルストレートが先週は0.73ドル割れ。ただ5年MAで見ると中期的割安は不変。
・鉄鉱石価格や原油など資源価格は上昇傾向。その中での資源国通貨の持続的下落は「?」。

  
◆豪ドルストレートの続落リスクとは?

 豪ドルが対米ドル(ドルストレート)で、先週末は0.73ドルを一時大きく割り込む動きとなりました。では、豪ドルストレートは、さらに一段安に向かうかについて、今回は考えて見たいと思います。
 先週の豪ドルストレート下落で、足元0.74ドル程度の52週MA(移動平均線)を比較的大きく割り込んできました≪資料1参照≫。米ドル/円の経験を参考にすると、52週MAを1か月以上、5%以上といった具合に、大きく長くブレークする動きは、一時的ではなく、継続的なトレンドに転換した可能性が高いといえます。
それを参考にすると、この先越年する形で、豪ドルストレートが0.71ドルを割り込むようなら、中期的な豪ドルストレート下落を意識する必要があるでしょう。ただし、まだこれまでの動きなら一時的な豪ドル安に過ぎない可能性があるでしょう。

次に豪ドルストレートの5年MA(移動平均線)からのかい離率をみると、依然としてかなり豪ドル割安の状況に変わりなさそうです≪資料2参照≫。その意味では、経験的には豪ドルの続落余地は限られるとの見方に変化はなさそうです。
 上述のように、このところの米金利急騰、米ドル高の影響が大きいと考えられますが、豪ドルストレートは、中期下落トレンドに後戻りする可能性は出てきましたが、そうはいっても中長期的に豪ドル割安ということは著変ないといえそうです。

 それにしても、私がM2Jアカデミア講義で述べてきたのは、割安な通貨が中期的に上昇局面に転じたら中長期買いが有効になるものの、未だ中長期的に続落するリスクがあるなら、取引スタンスはあくまで短期売買になるということです。
 では、改めて豪ドルストレートの中長期トレンドは、上昇か、それとも下落か。それを考える上で、今度は別の角度からアプローチしてみましょう。豪ドルストレートの1-2年といった中期スパンと相関性の高いのは鉄鉱石価格です。じつは、このところ両者は大きくかい離する展開となっています≪資料3参照≫

 では、鉄鉱石価格の上昇と、豪ドルストレートの下落と、両者の相関関係は崩れたのか、そうでなければどちらかが間違いなのか。鉄鉱石価格の下落は、原油相場上昇を中心とした資源価格上昇の一環でしょう。その背景には、世界的な景気回復、リスクオンがあるのではないでしょうか。
 そうであれば、リスクオン局面で、資源国通貨の豪ドル下落が続くでしょうか。以上のように見ると、豪ドルストレートの割安圏でさらに52週MAを下回るといった続落の動きは、一時的な可能性があるのではないでしょうか。(了)

≪資料1=豪ドル米ドルと52週MA (2000年-)≫
 
(出所:M2J FX投資判断インディケーター)

≪資料2=豪ドル米ドルの5年MAからのかい離率(1990年-)≫
 
(出所:M2J FX投資判断インディケーター)

≪資料3=豪ドル米ドルと鉄鉱石価格(2015年-)≫
 

= = = = = = = = = = = = = = = = =
【マーケットスクウェア】
先週金曜日のマーケットスクウェアのタイトルは、「トルコリラ&南アフリカランドの展望」です。動画をお見逃しの方は是非ご覧ください。


※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

「今週はこう動く! マーケット羅針盤」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ