今週はこう動く! マーケット羅針盤

2016/12/12 08:55今週の注目通貨(ドル円)= 2008年との類似に注目。12月FOMCがドル、米金利の転換点になる?!

◆要約◆
・ドル高は米長期金利と連動も、ドル、米長期金利ともに上がり過ぎ懸念が強い。
・2008年は12月FOMCきっかけにドル、米長期金利上がり過ぎが修正へ。今回は?!

◆ドルと米長期金利の「上がり過ぎ」相場はいつまで続くか?!

ドル高・円安は先週末には、ついに115円を超えてきました。この急ピッチのドル高・円安の動きを比較的うまく説明できるのは日米10年債利回り差です≪資料1参照≫。つまり、この急ピッチのドル高は、米長期金利が急ピッチで上昇する中で続いているわけです。
そんな米長期金利上昇はさすがに上がり過ぎ懸念が強くなっています。米10年債利回りの90日MA(移動平均線)からのかい離率はプラス40%に迫っており、2000年以降では最高のプラスかい離率となってきました≪資料2参照≫
ちなみに、2008年リーマンショック局面で、同かい離率はマイナス40%近くまで拡大したことがありました。今回の場合、方向は逆ですが、そんなリーマンショック後の記録的な米長期金利下がり過ぎに迫る、行き過ぎた動きが展開しているといえそうです。

そんな米長期金利「上がり過ぎ」に連動するドル高・円安も、90日MAからのかい離率で見るとやはりドル上がり過ぎ懸念が強くなっているようです≪資料3参照≫。以上のように見ると、米長期金利、ドルともに、すでに記録的な上がり過ぎになっているようですが、それがあとどれだけ続くかが目先の焦点といえそうです。
ちなみに、今回と方向は逆でしたが、米10年債利回りの90日MAからのかい離率がマイナス40%近くまで拡大した動きが転換したのは2008年12月FOMCがきっかけとなりました。この米長期金利下がり過ぎが修正に向かう中で、ドル円もドル下がり過ぎの修正が急ピッチで展開するところとなったのです。
折しも、今週は14日にFOMCが予定されていますが、2008年のようにこのFOMCをきっかけに米長期金利とドルが、今度は上がり過ぎ修正で金利低下、ドル安に反転することになるか、一つ注目してみたいところです。

さらに2008年は、米大統領選挙があった年という意味でも、今回と似ていました。リーマンショックから100年に一度の危機と呼ばれるようになる大混乱の中で、大統領選挙後のドルは最高で90日MAを13%も下回るまで急落しました≪資料4参照≫
ただ、上述のように12月FOMCを境に米金利上昇、ドル高へ反転すると、結果的に年末には90日MAからのかい離率もマイナス8%程度まで縮小しました。
足元のドルは、90日MAを10%程度上回り、経験的には上がり過ぎ懸念が強くなっています。大統領選挙後の年末時点で、90日MAからのかい離率はこれまでのところ7-8%が最高となっていました。今回の場合も、少なくともかい離率がその程度まで縮小するなら、年末のドル円は113円程度までドル安・円高に戻している計算になりますが、果たしてどうでしょうか?(了)

≪資料1=ドル円と日米10年債利回り差(2016年9月-)≫
 
(出所:M2J FX投資判断インディケーター)

≪資料2=米10年債利回りの90日MAからのかい離率(2000年以降)≫
 
(出所:M2J FX投資判断インディケーター)

≪資料3=ドル円の90日MAからのかい離率(2000年以降)≫
 
(出所:M2J FX投資判断インディケーター)

≪資料4≫
 

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