今週はこう動く! マーケット羅針盤

2016/10/10 11:06今週の注目通貨(ドル円)= 米年内利上げ見通し著変ないなら、行き過ぎ反動の円安の流れも続く?!

◆要約◆
・ドルは先週金曜日9営業日ぶり反落。雇用統計予想以下より、連騰が一息ついた可能性。
・米年内利上げ見通し著変なしなら、行き過ぎ反動のドル高・円安の流れも著変なしか?!

 
 
◆米雇用統計受けて為替はどうなる?

 注目された米9月雇用統計は、NFP(非農業雇用増加数)が15.6万人と予想の17.2万人を下回りました。こういった中で、ドルは9営業日ぶりに反落、一時103円割れとなりました。では、今週のドル円は102円割れのドル安に向かうのか、それとも104円超えのドル高に向かうかについて、今回は考えてみたいと思います。

 上述のように、雇用統計発表後ドルは反落しましたが、ただ、NFPが予想を下回った割に、米早期利上げ期待は大きく後退したわけではありませんでした。米金融政策を反映する2年債利回りも小幅の低下にとどまりました≪資料1参照
 ドルは先週木曜日まで8営業日連続で対円上昇となっていました≪資料2参照。その意味では、さすがにいつドル高一服となってもおかしくない状況にあったと思います。予想を下回った雇用統計は、ドル高一服の口実になったということではないでしょうか。
 それにしても、上述のように、ドルは先週木曜日まで8連騰を記録していました。これは2015年6月にドル安・円高トレンドへ転換して以降では、最長のドル連騰記録でした。ということは、そもそもドル安・円高トレンド自体が変わり始めた可能性すらあるのでしょうか。
 それはともかく、ドル安トレンドの中で、それと逆行するドル高が8営業日も続いたのは、円が買われ過ぎとなっていたこと、ドルが「下がり過ぎ」になっていたことなど、ドル安トレンドの中で「行き過ぎ」が起こっていたことの反動ということはあったのでしょう≪資料3、4参照
 そういった中で、ドルは先週、今年に入りドル安・円高が加速する中で上値を抑えられてきた75-90日MA(移動平均線)が足元102.5-103円程度で推移していたのに対し、それを大きく上抜ける展開となりました≪資料5参照

 以上のように見ると、ドル安・円高トレンドが展開する中で発生した「行き過ぎ」が、先週にかけて米早期利上げ観測が再燃したことなどをきっかけに修正の動きとなったところ、今年初めて75-90日MAもドルが大きく上回る結果になったというのが、先週にかけての展開だったようです。
 それはさすがに、8連騰を受け先週金曜日で一服となったものの、一方で米早期利上げ観測自体が大きく変わったわけでもないなら、再び102円を大きく割れるドル安・円高に戻すことに果たしてなるか、微妙ではないでしょうか。(了)

≪資料1=過去1か月の米2年債利回り≫
 
(出所:Bloomberg)

≪資料2=ドル円の日足チャート(2016年3月以降)≫
 
(出所:M2J FXチャート)

≪資料3=円のポジション≫
 
(出所:Bloomberg)

≪資料4=ドル円の52週MAからのかい離率≫
 
(出所:Bloomberg)

≪資料5=ドル円と90日MA≫
 
(出所:M2J FX投資判断インディケータ)

= = = = = = = = = = = = = = = = =
【マーケットスクウェア】
先週金曜日のマーケットスクウェアのタイトルは、「ドルに追い風は吹くか?」です。動画をお見逃しの方は是非ご覧ください。


※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

「今週はこう動く! マーケット羅針盤」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ