今週はこう動く! マーケット羅針盤

2016/10/03 09:02今週の注目通貨(トルコリラ/円)=格下げでもなぜリラ下げ渋りか?!リラ中期的底打ちの鍵とは?

◆要約◆
・トルコリラ/円は、トルコ格下げでもリラ下げ渋り。ドル/円の影響が大きかった?!
・リラ/円は5年MAや購買力平価からリラ循環的安値圏の可能性。底打ちはドル/円に注目。


◆トルコリラ/円の短中期見通しを考える

トルコリラ/円は先週、トルコ格下げを受けてリラ急落となりましたが、その後はリラが下げ渋る展開となりました≪資料1参照≫。では、トルコリラをさらに売ることに躊躇する新たな材料が出たかといえば微妙でしょう。にもかかわらず、なぜリラ/円が下げ渋ったかといえば、それはドル/円が下げ渋った影響が大きかったということになるのではないでしょうか≪資料2参照≫。

こんなふうに、先週の動きを見る中でも、トルコリラ/円は、ドル/円の影響が大きいことが再確認できるでしょう。「トルコリラ/円」なので、トルコリラと円、すなわちドル/円の影響が半々以上というのは当然だと思うのですが。

さて、そんな具合に、ドル円の影響も半々以上受けるリラ/円ですが、5年MA(移動平均線)からのかい離率では、経験的にマイナス30%前後が中期的な下限となってきたところ、足元でそれに接近してきました≪資料3参照≫。これは、リラが中期的な下限に接近した可能性を示すものでしょう。

今度は別な角度、購買力平価との関係を見てみましょう。日本とトルコの購買力平価は、消費者物価で計算すると足元33円程度、生産者物価だと28円程度になります≪資料4参照≫。経験的に、リラはこの購買力平価が循環的な下値めどになってきました。

以上をまとめると、リラ/円は循環的なリラ下値に近付いている可能性が高いのではないでしょうか。その上で、リラ安・円高が中期的に一段落するかの目安は、ドル安・円高が中期的に一段落するかが、注目されるのではないでしょうか。(了)

≪資料1≫トルコリラ円(2016年1月〜)

(出所:M2Jチャート)

≪資料2≫ドル/円(2016年1月〜)

(出所:M2Jチャート)

≪資料3≫トルコリラ円の5年MAからのかい離率


≪資料4≫トルコリラ/円と購買力平価

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