今週はこう動く! マーケット羅針盤

2016/08/22 08:47今週の注目通貨(トルコリラ円)=対円で割安感拡大のトルコリラ、年内続落でも30円割れない可能性?!

◆要約◆
・5年MA参考にするとリラ円は割安感が拡大。購買力平価参考なら年内30円が下限?!
・リラ安基調転換は52週MAとドル安・円高終了などを参考に判断するのが基本か。


◆当面のリラ円の見通しを考える

 今回は大幅な金利差で優位性のあるトルコリラ円について考えてみたいと思います。
 まずは、リラ円について2005年以降の5年MA(移動平均線)との関係を見てみましょう。これを見ると、5年MAからのかい離率はおおむねマイナス30%からプラス10%程度の範囲を中心に推移してきました。その上で、足元では同かい離率がマイナス30%近くまで拡大してきたわけですから、過去の実績からするとかなり中期的なリラ割安感が強くなってきたといえるでしょう≪資料1参照≫

 次に2005年以降の購買力平価との関係を見てみましょう。これを見ると、リラ円は2005年以降、購買力平価がおおむね下限となってきました。その購買力平価は足元で30-32円程度であり、年末には29-31円程度まで下落する見通しです≪資料2参照≫
 上述のようにリラは5年MAとの関係で見ると割安感が強くなってきましたが、それでも今年後半もリラ下落トレンドが続くとしても、購買力平価がおおむねリラ下限という関係が変わらないなら30円を割れない程度のリラ安にとどまるといった見通しになります。

 では最後に、リラ下落トレンドが続く中でのリラ反発の目途と、そしてリラ高トレンドへの転換の見通しについて考えてみたいと思います。
 中期トレンド判断では、52週MAを参考に考えます。基本的に一時的な動きは52週MA前後までがせいぜい、逆に52週MAを完全にブレークすると継続的な動きが始まっている、つまり中期トレンド転換の可能性が高まるというのが経験則の示すところです

 さて、リラ円の52週MAは足元で38.7円程度≪資料3参照≫。これを参考にしたら、当面リラ下落トレンドが続く中での一時的なリラ反発は38円前後がせいぜいといった見通しになります。
そして52週MAは、この先年末にかけて35円程度まで下落が見込まれます。ということは、年末にかけて35円を大きく越えるリラ高が起こるかが、リラが底打ち、上昇トレンドに転換するかの一つの目安といえるでしょう。

 さて、今回はトルコリラ円について考えてきました。50円を超えた水準から最近にかけて33円までリラ下落となってきたことで、さすがにリラも中期的には割安感が強まってきたようです。それでもまだリラ下落トレンドが続くのか、それともそろそろ底打ちとなるか。
 前回のリラの底打ちは2011年11月頃でした。これはドルの対円底打ちのタイミングとほぼ一致していました。これを参考にすると、リラ安が続くか、底打つかは、ドル安・円高トレンドも大きく影響する可能性があるのではないでしょうか。(了)

≪資料1≫
 
(出所:M2J 投資判断インディケーター)

≪資料2≫
 
(出所:M2J 投資判断インディケーター)

≪資料3≫
 
(出所:M2J 投資判断インディケーター)

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