今週はこう動く! マーケット羅針盤

2016/04/04 09:55当面のドル円を予想する= ドル円いよいよ110円割れへ?!ただその後はドル下げ渋りも?!

◆要約◆
・株安再燃なら、ドル安・円高も110円の大台割れの可能性注目。
・ただ、低金利の円に「買われ過ぎ」懸念。110円割れでもドル安・円高足踏みの可能性も?

1.中期ドル安・円高の中で4月はどう動く?

4月が始まりました。そこで今回は、「4月のドル円はどうなる」といったテーマで考えてみたいと思います。

中期トレンド判断で参考になる52週MA(移動平均線)は足元で120円程度ですが、ドル円はそれを大きく、長くブレークする動きが続いてきました≪資料1参照≫。経験的にはこれは継続的、中期的なドル安・円高が展開している可能性を示すものです。では、その中で4月は一段のドル安・円高に向かうでしょうか。

ドル安・円高は、2月から110円割れは回避してきました。仮に4月にいよいよ110円割れのドル安・円高に向かうなら、そのきっかけとして注目されるのは株価の動きではないでしょうか。株価は、米株中心に2月から反発傾向が続きました。そんな株価の反発が一巡し、株安再燃になるなら、ドル安・円高の後押しは注目されるでしょう。

2月からの株価の反発を主導したのは原油相場の反発や中国・上海株の下げ渋りなどでした。ただ、とくに原油相場は90日MAからのかい離率で見ると、一転して上がり過ぎ懸念が強くなってきました。原油高が一巡、原油安再燃となったなら、それは株安再燃をもたらす可能性は注目されるでしょう。

さて、予想通り、株安再燃となって、ドル円も110円割れに向かうとして、それは新たなドル安・円高の始まりなのでしょうか。CFTC統計の投機筋のポジションを見ると、低金利円の大幅な買い越しがこのところ続いてきました≪資料2参照≫。これは円の「買われ過ぎ」を懸念させるものです。

2月からの株反発の割に、ドル円は反発力の鈍い展開が続きました。それは日本企業の年度末で「リパトリ」と呼ばれる期末特有の円買いの影響もあったと思われますが、それを期待した投機筋の円買いも一因だったのではないでしょうか。

そんな「読み」が正しければ、仮に株安再燃でドル安・円高再燃となっても、そこから投機筋のドル買い戻し、円売り戻しが入ることで、意外にドル安・円高が伸び悩む可能性も想定する必要はあるのかもしれません

3月からとくに目立ってきたのは、米早期利上げ観測後退に伴う米金利低下、ドル安ということでした。その中でユーロドルや豪ドル米ドルといった「ドルストレート」は、3月後半から一段高が目立ちました。

短期的に一段高のスピード調整はあるでしょうが、円に比べるとこれらの通貨の買い越しはまだ拡大余地がありそうです。そんなふうに考えると、仮に株安再燃となったとして、それは金利低下ももたらしそうですから、それを通じたドル安の影響は、対円以上に、ユーロドル、豪ドル米ドルといった「ドルストレート」に大きくなる可能性も注目してみたいと思います。(了)

≪資料1≫ドル円と52週移動平均線
 
(出所:Bloomberg)

≪資料2≫CFTC統計の円ポジション

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