今週はこう動く! マーケット羅針盤

2016/01/25 13:13当面のドル円を予想する= 日経1万9千円、ドル121円までの戻りはあるのか?!

◆要約◆
・「怒涛のリスクオフ」主導した原油、中国株の急落も短期的に行き過ぎ。修正局面に。

・ただ株安、ドル安・円高とも基調転換の結果の可能性。一時的反発は最大52週MA。

1.「怒涛のリスクオフ」一服、では株、ドル円はどこまで戻るか?

ドルは先週一時116円割れとなりましたが、その後は118円台へ反発しました。これは年明け以降急拡大した世界的なリスクオフ、「怒涛のリスクオフ」に伴う株の急落が一服し、反発に転じた影響が大きかったでしょう≪資料1参照≫。

では、なぜ株は反発に転じたのか。一般的には、年明け以降のリスクオフを主導したとされる原油価格の急落や中国株の急落が一段落の兆しを見せた影響が大きいとの理解が基本でしょう。それではなぜ、原油価格や中国株は反発に転じたのか。それはやはり、下がり過ぎ懸念が強くなっていたということが基本ではないでしょうか

WTIの90日MA(移動平均線)からのかい離率は一時マイナス30%以上に拡大しました≪資料2参照≫。これは経験的には下がり過ぎ懸念が強くなったことを示すものでした。また、上海株の最近にかけての下落は、過去の3大株バブル破裂を上回る「最速」ペースになっていました≪資料3参照≫。そして、90日MAからのかい離率で見ても、下がり過ぎの懸念が強くなっていました≪資料4参照≫。

以上のように見ると、年明け以降のリスクオフ急拡大でしたが、さすがにそれを主導した原油価格も中国株も、短期的には下がり過ぎ懸念が強くなり、いつ下落が一服してもおかしくない段階に入っていたといえるでしょう。では、原油や中国株の急落が一段落したことで、株安、円高も終わったのでしょうか。

日経平均は先週まで6週連続で52週MAを下回りました≪資料5参照≫。しかも、先週末の終値は、52週MAを10%以上も大幅に下回りました。経験的にはこのように52週MAを大きくブレークした動きは一時的ではない可能性が高く、逆に一時的な株の反発は52週MAを大きくブレークしない程度にとどまる可能性が高くなります。日経平均の52週MAは、足元で1万9200円程度なので、リスクオフの反動に伴う日経平均反発も1万9千円前後がせいぜいといった見通しになります

そして、ドル円も年明け以降のリスクオフ急拡大の中で、先週まで5週連続で52週MAよりドル安・円高になりました≪資料6参照≫。経験的にはドル安・円高は一時的ではなく、逆に一時的なドル反発は足元121円程度の52週MA前後までがせいぜいといった見通しになります

以上のように見ると、原油や中国株急落を主導役とした年明けからのリスクオフ急拡大は一服し、その反動が入っており、その中で株もドル円も反発局面を迎えている可能性が高そうですが、その最大限の目途は日経平均1万9千円前後、ドル円121円前後といった見通しになりそうですが、果たしてどうか?(了)

≪資料1≫ドル円と日経平均

(出所:Bloomberg)

≪資料2≫WTIの90日移動平均線からのかい離率

(出所:Bloomberg)

≪資料3≫上海総合指数と3大株バブル破裂相場
縦軸:ピークを100として指数化
横軸:ピークからの経過営業日

(出所:Bloomberg)

≪資料4≫上海総合指数の90日移動平均線からのかい離率

(出所:Bloomberg)

≪資料5≫日経平均と52週移動平均線

(出所:Bloomberg)

≪資料6≫ドル円と52週移動平均線

(出所:Bloomberg)

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