今週はこう動く! マーケット羅針盤

2013/06/03 14:196月の為替を予想する

◆要約◆
・6月の代表的な「アノマリー」からすると、米金利の重要な転換が起こる可能性に注目。
・米金利上昇、空前の米ドル買いの流れが、重要転換点を迎える可能性がある。
 
 
1.米金利上昇と空前の米ドル買いが重大転換を迎える可能性
 
6月が始まりました。5月までドル高・円安は、これまでの最長記録、7ヶ月連続を更新し、ついに8ヶ月連続となりましたが、ではこれは6月も続くのでしょうか≪資料1参照≫。それを考える上で、大きな鍵を握りそうなのは、ドルと一定の相関関係がある米金利ではないでしょうか。
 
≪資料1≫ 
 
(出所:Bloomberg)
 
そもそも6月の代表的な「アノマリー」の一つとして、米金利の重要な転換が起こりやすいということがあります≪資料2参照≫。このところの米金利は、たとえば10年債利回りは2%を大きく超えて上昇しています。「アノマリー」通りなら、この6月に米金利は年間の天井をつけて、低下に転じる可能性があるわけです≪資料3参照≫。




≪資料2≫ 
 

≪資料3≫
 
その可能性はあるのではないでしょうか。このところの米金利の急上昇は、FRBの超金融緩和、とりわけ量的緩和、QE解除が接近してきたことを警戒した動きと一般的に説明されています。ただ、FRBの予想よりむしろインフレ率は低い伸びが続く中で、QE解除を急ぐという解説には違和感があります。
 
QE解除を警戒した米金利上昇が先走りし過ぎたものであるなら、それを確認することで、この6月は、「アノマリー」通りに米金利が当面ないし、場合によっては年間の天井をつけて低下に転じる可能性は確かに注目されるところでしょう。
 
そんなふうに米金利が上昇から低下に転じるようなら、このところ続いてきた米ドル全面高の流れも重要な転換点を迎える可能性があるのではないでしょうか。それでなくても、ヘッジファンドなど代表的な投機筋の為替ポジションで目安になるCFTC統計によると、米ドルは足元、空前の買い越しとなっているようです≪資料4参照≫。
 
≪資料4≫
 
(出所:Bloomberg)
 
6月の「アノマリー」通りに、米金利が当面、場合によっては年間の高値をつけてしまうようなら、空前の動きとなってきた米ドル買いも、当面の終了を確認する可能性があるでしょう。(了)

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