今週はこう動く! マーケット羅針盤

2013/04/17 13:14為替情報の「アベクロ特需」

私は、3、4月と2ヶ月続けて、ある地銀の資産運用商品の販売員向けに為替の話をしてきました。これだけ頻繁に、銀行員の方々から為替の話が聞きたいというお声がかかるのは、異例なことです。それだけ為替に関する情報の需要が高まっているということでしょう。
 
 
◆情報発信者の責任も大きい
 
私は金融機関の関係者向けに為替のお話をすることも少なくありません。ただそれは1つの金融機関につきせいぜい年に1、2回といったところでした。FX投資家と違って、為替は多くある関心の一つに過ぎない場合、年に1、2回聞けば十分といったところだったでしょう。
 
でも、そういった人たちにとっても、4月4日の黒田日銀による異次元の金融緩和決定、「黒田バズーカ」などとも呼ばれていますが、それ以前と以後では聞きたいことが大きく変わるのは当然でしょう。アベノミクスと「黒田バズーカ」が合体した「アベクロ現象」の影響で、為替など投資情報への需要も、かつてないほど急増しているようです。
 
また、私は5月には、関西のある大学で、現役大学生向けに為替の話をする予定になっています。これも、アベノミクスや「黒田緩和」という言葉がこれほど一般化し、大学生でも普通に理解しているからこそ実現するものであり、これまではあまり考えられなかったことでしょう。
 
また、FX投資家向けセミナーのアンケートを見ても、これまでより「熱さ」が感じられる気がします。これはやはり、その情報が自分にとってかなり影響があるものとして、真剣になっていることの反映ではないでしょうか。真剣さが増している投資家は、これまで以上に多い、長い情報も求めるのでしょう。
 
こういったことは、やはりアベノミクス、アベクロ現象の効果によるところが大きいでしょう。これまでもめったになかったような「アベクロ特需」ということかもしれません。
 
ただ、情報の受け手が、自分たちに影響が大きいとして、真剣になっている時だけに、情報を発信する側も、これまで以上に責任が大きくなっていると思います。こういった時こそ、後で悔いることのないように、情報発信者サイドもクォリティの選別を意識しなければならないのではないでしょうか。(了)

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