今週はこう動く! マーケット羅針盤

2013/03/27 14:34これから来る円安、株高の「本命シナリオ」

4月初めに、「これから来る!超円安、超株高の本命シナリオ」というタイトルの本が「緊急出版」されることになりました。ところで、なぜこの「緊急出版」を引き受けることにしたかについて、この本の「おわりに」で書いたのですが、今回その一部を紹介します。
 
◆勝者が敗者になりかねない時代
皆さんは「超円高」という言葉をご存知ですか。「それはアベノミクス登場前に70円台が続いた円高のことだろう」、そんな答えが返ってくるのかもしれません。
 
ただ、最初にこの「超円高」という言葉が使われたのは、つまり「第1の超円高」はもっともっと昔のこと、1990年代半ばに、戦後初めて1ドル=100円を超える円高が起こった局面でのことでした。
 
そしてその頃、ある週刊誌が「すべての日本メーカーの手本」といった形容詞で最高の賛辞を贈ったのはある大手電機メーカーでした。その最大の根拠は、「海外生産比率9割」。それはもちろん、「超円高」という為替リスクも物ともしない経営戦略だったのです。
 
当時、このメーカーの経営トップによるこんな発言がありました。「日本が現在の政治経済体制であるかぎり、脱出を図る以外に手はない。もし、日本から逃げられて困るのなら、1ドル=130円にすればいいのではないか」。
 
ところが、この発言があった頃から3-4年もすると、為替相場は130円どころか、1998年には150円近くまでドル高・円安となったのです。では、「日本の政治経済体制」に大変革が起こったかというと、そんな記憶は誰にもなかったのではないでしょうか。
 
要するに、何かが変わったわけでもなかったのに、為替相場は130円どころか150円近くまでドル高・円安になったのです。そしてそれだけのせいではなかったでしょうが、この「すべの日本メーカーの手本」とされた会社は、2002年には別の大手電機メーカーに吸収合併されるところとなりました。
 
これについて、ある著名な株式ストラテジストは、自身のレポートの中でこんな感想を述べていました。「失敗の本質は、異常値にもかかわらず、それがずっと続くと信じて積極的な投資を行ったこと」。要するに、「超円高」を異常現象とわからなかったことが失敗の本質だったのではないかということです。
 
さて、アベノミクス登場以前の「第2の超円高」は、異常現象ではなかったのでしょうか。もしも異常現象だったとしたら、それを気付かないままに、勝者が一転敗者になるといった急転が再び起こりかねないリスクがあるのかもしれません。
 
私は、そんな切迫した重大な転換点にあるかもしれないとの認識の下で、今回、この緊急出版という依頼を受けることとしました。(了)

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