今週はこう動く! マーケット羅針盤

2013/02/20 13:19金利急上昇は最短なら今年後半から始まる?

1月からM2J全国セミナーを行っています。その冒頭で私が基本的にお話しするのは、以下のことです。
 
「この円安は普通あと2年続くと思います。その2年の中で、次に起こるのは金利の急上昇。FXならスワップポイントの復活だと思います。これから皆さんが過ごす2年間は、そんな時間になると私は考えているので、その理由をこれから述べます」。
 
◆FRB利上げ、最短シナリオは?
 
このレポートでもこれまで述べてきたように、私の当面の予想は、円安と金利上昇が二本柱でした。このうち金利上昇についても、次第にそういった見方は一般化してきたのではないでしょうか。
 
最近も、ある金融専門紙が、「グレート・ローテーション」というタイトルで特集を書いていました。リスク資産への急激な資金移動が始まっており、金利が急上昇に向かっているといった主旨の内容でした。
 
では、金利の大幅上昇はどのように起こるのでしょうか。最大の鍵は、やはりFRB超金融緩和見直しのタイミングだと思います。ところで、これについて、FRBは失業率が6.5%に低下するまで、超金融緩和、ゼロ金利政策を続けるとしているわけですから、焦点はいつ失業率が6.5%まで低下するかということになります。
 
これについて、全国セミナーで同行しているM2Jの西田明弘チーフアナリストは、いくつかの条件が揃って最短シナリオになるとして2014年第1四半期に、米失業率は6.5%まで低下する可能性があると述べています。ということは、最短でFRB利上げへの転換は2014年第1四半期ということになるでしょう。
 
ところで、経験的にドル相場や市場金利は、米利上げ開始に対して3-6か月先行して上がり始めます。そうであれば、かりにFRBが2014年第1四半期に利上げへ転換するなら、それを先取りする形で市場金利やドル相場は、今年後半から本格的に上昇が始まる可能性があるわけです。
 
 
◆金利差復活で為替取引はどうなる?
 
為替相場はこれまでのところ円安が主役となっています。ただ、私の知り合いの有力為替関係者の中では、「本命シナリオ」は米金利大幅上昇に伴う米ドル全面高といった考え方が、かねてからとても多くありました。それが、早ければいよいよ今年中に現実味を帯びるのかもしれません。
 
米長期金利は、2008年以降金融危機が深刻化する以前は、3-5%程度で推移するのが普通でした。その意味では、現在の2%前後の水準から3%以上の水準へ上昇するのは、本来は金利水準の正常化でしょうが、ただ渦中にあっては大幅な上昇といった感覚になるのではないでしょうか。
 
金利水準が正常化に向かい、内外金利差が復活すると、外貨投資にも当然影響は大きいでしょう。為替取引は、外貨を売り買いともにできるものですが、ただ内外金利差が拡大すると外貨を売る人は極端に減るのではないでしょうか。
 
とりわけ個人投資家は、機関投資家との最大の違いの一つがリスク許容度でしょうから内外金利差と逆行する取引は減るでしょう。円安だけでなく、内外金利差が拡大するとなれば、為替取引を巡る構図も大きく変わることになるのではないでしょうか。(了)

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