今週はこう動く! マーケット羅針盤

2012/11/28 16:40来年は円急落、ドル急騰が起こるのか?

一頃から比べて、かなりドル高・円安になってきました。思えば、ほんの一か月半前には78円程度でドル円はほとんど動かない展開が延々と続いていたのです。
 
◆ヴァーティカルなドル高?
 
そんな10月中旬、私はあるセミナーに出演していました。事前にいただいたお客様からの質問のほとんどが、「為替はいつから動き出すのか?」ということでした。そこで私は、セミナーの中で、「間もなく、早ければこの10月後半からでも為替は大きく動き始め、そして、もしかしたら12月には85円になるかもしれないと思う」と述べました。
 
これまでのところ、ドル円相場はまさにそんな感じで推移しているようです。その上で、最近は為替関連のWEBサイトを見ても、「12月に84円」、「85円も通過点」、「来年は92円も」といった具合に円安予想が目立ってきました。
 
円安予想が少数派ならちょっと不安になるかもしれませんが、決して少数派ではなくなってきたということなら、いよいよ本当に円安になるのかもしれません。
 
日本の「伝説の為替ディーラー」の一人にWという人がいます。そのWさんの会社の社長、Kさんと先日お会いし、「ようやく円安になってきましたね」と話したら、Kさんはこんなふうにおっしゃいました。
 
『あの1995年の超円高反転の局面でも、80円から90円をしっかりドル円が超えてくるまでには半年以上のかなり長い時間がかかりました。その意味で今回の場合もドル円が反転するのに時間がかかるのも、仕方のないことだったのかもしれないと考えています』。
 
それに対して私はこんなふうに述べました。
 
『そうですね。Kさんのおっしゃった95年からのドル高で、結果的には8割も上がるといった最大のドル高相場になったものでした。そんなドル高でも、立ち上がりには時間がかかったわけですね』。
 
『それにしても、いよいよドル高・円安が本格化してくると、どこかで勢いが付くかもしれない。Wさんは、来年はどこかのタイミングでヴァーティカルな、つまりほとんど垂直のようにドル円が上がる局面がくるかもしれないと、どこかのコメントでおっしゃっていましたね』。
 
 
『本当にヴァーティカルなドル円の上昇が起こるなら、それはやはり米金融政策の大転換が起こる結果ではないかと私は思います。そもそもバブル破裂局面での金融政策は間違えるのが普通でもあり、金融政策を間違った後の政策転換は平時では想像できないペースで起こるものですから、それがヴァーティカルなドル高、円安をもたらすかもしれません。』
 
そんな私の考え方に対して、Kさんも『そうかもしれませんね』といった反応でしたが、果たしてどうなるのでしょうか?(了)
 
※ヴァーティカル(vertical):垂直の、垂直線

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