今週はこう動く! マーケット羅針盤

2012/11/07 16:34FXリサーチという「新たな常識」

M2Jが10月から市場調査室を新設し、「市場調査室WEEKLY」をスタートしました。これはFX業界ではまだ少ない、本格的なマーケット・リサーチへの取り組みだと思います。
 
◆個人向けの「読むに値する情報」
これまでのFX業界の常識としては、個人投資家に長文のレポート、難しい内容は馴染まないということがあったかもしれません。またエコノミスト、アナリストの分析など、いわば「理屈」より売買実績で経験豊富なディーラー、トレーダーの話を聞きたい人が多いというのも「常識」だったのかもしれません。
 
そういった「常識」の中では、M2Jのマーケット・リサーチへの取り組みは一つの実験ということになるでしょう。そして、これが浸透していくようなら「新たな常識」が誕生することになるのです。
 
私はこれまで、FX業界にマーケット・リサーチ情報が少なかったのは、個人投資家のニーズがないからというより、読むに値する情報がそもそも少ないからではないかと感じていました。
 
機関投資家、プロの世界には「読むに値する情報」はあると思いますが、それをそのまま個人投資家に参考にしてもらうというのはさすがに無理があると思います。もちろん、機関投資家と個人投資家には歴然たる違いがあるからです。
 
その最も大きな違いは物理的な差でしょう。プロとして投資に取り組んでいる機関投資家は、簡単な言い方をすると一日中、投資に関わっているのに対し、個人投資家の投資に関われる時間とは自ずと大きな差があります。その結果、技術も知識も差があるのは当然でしょう。
 
ただ、それは「読むに値する情報」が違うということではないでしょう。理解度が違うということを踏まえるなら、平易に、そして優先順位を明確に伝えるといった「伝え方」は非常に重要だと思います。もちろん、それは内容まで平易にして、「読むに値しない情報」にすることではないでしょう。
 
 
◆「伝え方」を工夫することの重要性
 
M2Jの「市場調査室WEEKLY」は、大手証券の調査部長経験者、つまり機関投資家向けに「読むに値する情報」を発信してきた人物が、「ですます調」で語りかけるように。そして専門用語をなるべく用いずに平易な表現で伝える取り組みとなっています。
 
また、金融マーケット関連のウィークリー・レポートは、回顧と展望が基本になるため、日曜ないし月曜日のリリースがどうしても多くなります。
 
これに対して、「市場調査室WEEKLY」は、金曜日のリリースとなっています。ウィークリー・レポートの空白時間でのリリースは、読者も選択しやすいという意味では「伝え方」の工夫といえるでしょう。
 
「読むに値する情報」というクオリティーを維持しながら、個人投資家にも役立つように平易に、簡潔に伝えるというのは簡単なことではないかもしれません。ただ、逆にいえば、簡単ではないから、これまで未確立だったということでもあると思います。それを確立させることは、「新たな常識」を生むといった意味のあることだと思います。(了)

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