今週はこう動く! マーケット羅針盤

2012/08/29 13:30「ジャクソンホール相場」を大胆に予想する

31日のジャクソンホールでのバーナンキFRB議長の発言が注目されています。そこで今回は、このバーナンキの「ジャクソンホール発言」で為替相場がどう動くかについて考えてみたいと思います。
 
◆イベント相場はイベント前にヒントあり
今回のジャクソンホール講演のように、大きなイベントに金融市場の注目が集まることを「イベント相場」と呼びます。この「イベント相場」、イベントの結果が出るまでは様子見から小動きとなるのが普通ですが、実は必ずしもそうではありません。
 
過去の「イベント相場」を検証してみると、イベントで「サプライズ」の結果が出たり「ニュース」が出たりする場合、そしてイベント後に相場が大きく動いたりする場合は、実はイベントの前から相場はそれを先取りしたように大きく動いていることが少なくありませんでした。
 
一般的にイベント相場では、結果が出るまでは動けないのが普通と受け止められているかもしれませんが、イベント前に小動きだった場合は、イベント後も小動きになることが多いようです。
 
確かにこのIT時代、イベントが終わるまで、結果がわからないということはめったにないのではないでしょうか。もちろん経済指標などの場合は、結果が出ないことにはわからないのですが、結果を受けたリスクが大きければ大きいと思われるほど、リスクヘッジ(回避)による動きで、イベント前から相場はある程度動くのではないでしょうか。
 
◆FRBサプライズの先行指標はユーロドル
その上で米金融政策の予想外の決定、いわゆる「FRBサプライズ」の先行指標としては、ユーロドルにある程度の実績があります。その意味ではイベント相場の先行指標、とくに米金融政策に関連したイベント相場の先行指標としては、ユーロドルの動きが手掛かりになるかもしれません。
 
例えば、最近の代表的な「FRBサプライズ」としては、2008年12月のゼロ金利決定、また2009年3月のQE1決定がありました。これらは当時の感覚としては全くの予想外、まさに「サプライズ」といえる金融緩和だったのですが、ユーロドルはあたかもそれを事前に察知していたかのように、その前に大幅なユーロ高・ドル安となっていたのです。
 
それを手掛かりにすれば、バーナンキが「ジャクソンホール発言」でQE3を強く示唆したり、それらを受けて来週以降、大きくドル安が進んだりするかのリトマス紙としては、それを先取りする形で、ユーロドルが重要なテクニカルな目途である1.26ドルを超えてユーロ高・ドル安になっているかが挙げられないでしょうか。
 
こんなふうに、「イベント相場はイベント前に決まる」、「FRBサプライズの先行指標はユーロドル」といったキーワードを意識すると、「ジャクソンホール相場」を大胆に見通す上での少しは手掛かりになるのではないでしょうか。(了)

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