今週はこう動く! マーケット羅針盤

2012/07/18 15:38ドル政策を巡る「プレミアムトーク」

16日に、ラジオ日経特番「M2Jプレミアムナイツ」の第2回目放送がありましたが、2人目のゲストは、7月27日、プレミアムナイツセミナーの講師、岩本沙弓さんでした。その中で、岩本さんがドル安からドル高への転換の鍵の一つは、オバマ再選と述べたことを巡るやり取りについて少しご紹介します。
 
◆米政権、2期目の通貨政策大転換
オバマ再選が、ドル高へ転換する一つの条件になるのはなぜですか?と私が聞いたところ、岩本さんの答えは、変動相場制度移行後、2期8年担当した米政権は4回だが、そのほぼ全てが2期目に通貨政策を180度転換していたからですとの回答でした。
たとえば、クリントン政権は1993年から1期目が始まりましたが、冷戦崩壊後最初の米政権として、経済冷戦の勝利を目指したかのように日米貿易摩擦に積極的に取り組み、その中で円高容認政策を採用しました。
ところが、1997年からの2期目クリントン政権は、ルービン財務長官の「強いドルは国益」といった言葉に象徴されたように、ドル高容認政策に動いたと見られました。円高容認からドル高容認、まるで別人となったように、通貨政策は転換されたのでした。


そんなクリントン政権以上のドル政策「激変」は、レーガン政権だったのではないでしょうか。1980年から始まったレーガン政権は、ビナインニグレクト、「優雅なる放任」とばかりドル高容認政策を採用しました。ところが、1984年から2期目に入ると、1985年にはプラザ合意を主導しました。つまりドル切り下げ政策に動いたわけです。
 
◆オバマがドル高容認に転換する?!
オバマ政権はこれまで通貨政策を明言しているわけではありません。ただ、オバマ大統領が政権発足間もなく、輸出倍増計画を発表したことはよく知られています。その計画は、ドル安なくして達成は難しいものとの理解が専門家の間では基本だったので、その意味では「無言のドル安政策」をとっていたとの理解が普通でしょう。


ではそれをオバマ2期目に入るなら、別人となったようにドル高容認に転換するのでしょうか。たとえ米国でも、経済状況次第で通貨政策の変更も無理があるかもしれません。たとえば、FRBが現在表明しているように2014年まで低金利を続け、その中で緊縮財政も変わらなければ、経済学的にはドル安は持続困難になります。

その辺を岩本さんはどのように考えているのか。それは、27日に予定しているプレミアムナイツセミナーで、ぜひ注目してもらいたいポイントの一つかもしれません。(了)
 

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