今週はこう動く! マーケット羅針盤

2012/07/04 17:41豪ドル10%高でも、まだ欧州不安ですか?

 日本のFX投資家に人気のある豪ドル円は、過去1か月で10%の上昇となりました。とても「欧州発リスク回避」で白熱の議論をしている中での動きとは思えないのですが。

◆米株と豪ドルの連動
 豪ドルの対円安値は、6月初めで一時75円割れとなりました。ところが、最近は82円程度まで反発したので、最大反発率は何と10%に達したのです。

 豪ドル円は、一般的には高金利通貨取引です。それが約1か月で10%もの大幅上昇となったなら、一般的にリスク選好、リスクオン局面だったのでしょうか。むしろ一般的評価は、正反対だったのではないでしょうか。

過去1か月は、ギリシャ再選挙に世界中が注目し、それを前後し今度はスペイン危機となり、その結果、6月末のEUサミットは「運命の会議」のように注目されました。「そんな危機をことごとく凌いだ結果の豪ドル10%高だった」という結果論になるのでしょうか。

 ところで、そんな豪ドル円は、グラフを重ねてみるとNYダウ、つまり米株と同じような動きになっていました≪資料1参照≫。その意味では、一般的には欧州危機が固唾を飲んで見守られたわけですが、それを尻目に米株高と連動した豪ドル高、リスクオンだったのではないでしょうか。

≪資料1≫

出所:BloombergよりMarket Editors作成


 豪ドルが75円割れとなった局面は、90日移動平均線を約10%下回りました。これは経験的に下がり過ぎ懸念が強いもので、その意味ではその後の豪ドル反発は下がり過ぎ修正といえます。ところで、経験的に下がり過ぎ修正は90日線をある程度上回るまで続くもの。足元の90日線は82.5円程度です≪資料2参照≫。

 EUサミットを前後し急反発となった豪ドルでしたが、でもEUサミットの評価に懐疑的な見方もあります。もしもそうであるにもかかわらず、豪ドルが82円を近く大きく超えていくようなら、結局は下がり過ぎだったから豪ドルが上がったということになるでしょう。(了)

≪資料2≫

出所:BloombergよりMarket Editors作成



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