今週はこう動く! マーケット羅針盤

2012/04/25 14:26円安は日銀ではなくFRB次第という理由

今週はFOMC、日銀会合と予定され、米日の金融政策が注目を集めているので、それについて少し考えてみたいと思います。


ある株式ストラテジストは、2月14日の日銀インフレ目標採用決定後、金融市場は日本の市場金利が事実上ゼロまで低下することを織り込んだ形になっているので、さらなる金利低下で円安にするのはすでに無理で、円安・ドル高になるかは、基本的に米金利が上昇するか次第であるといった見方を示していました。


確かに≪資料1≫、≪資料2≫を比べると、そういった考え方は納得できるところでしょう。


≪資料1≫はドル円と米日2年物金利差のグラフを重ねたものです。これを見ると、2月14日に日銀がインフレ目標採用を、一般の予想に反する形で決めた、「バレンタインデー・サプライズ」の後から金利差ドル優位以上のドル高・円安が続くようになっていることがわかるでしょう。


≪資料1≫
出所:BloombergよりMarket Editors作成


これに対して≪資料2≫のドル円と米日金利差は「バレンタインデー・サプライズ」の後も重なり合って推移しています。実はこの≪資料2≫では2月14日から日本の2年物金利をゼロにしました。つまり「バレンタインデー・サプライズ」以降は、米日金利差ではなく、米金利とドル円が同じ動きになっているわけです。


≪資料2≫
出所:BloombergよりMarket Editors作成


上述の株式ストラテジストが「バレンタインデー・サプライズ」以降、金融市場は日本の2年物金利がゼロになることを織り込んでいると述べたことが、確かに≪資料2≫で裏付けられるといえるでしょう。


金利差とドル円の関係が、基本的にこの先も続くなら、2年物金利ゼロまで織り込んだ市場に日銀がさらなる金利低下をもたらすことで円安を実現するのは不可能ということになります。ドル高・円安になるかはFRBの政策などを受けて、米金利が上昇するか否かが、基本的にはカギを握っているということになるわけです。(了)

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