今週はこう動く! マーケット羅針盤

2011/12/19 13:10ユーロ売り相場反転の鍵とは?

投機筋は記録的なユーロ売られ過ぎになっているようです。にもかかわらず、ユーロ売りが続いてきた理由の一つは、足元についていえば、米ドル資金調達の困難が再燃しているということでしょう。このため、外為市場でドル買い・ユーロ売りが入っているということです。
 
◆再燃する米ドル資金調達問題
この米ドル資金調達問題は、11月末に、日米欧が協調で米ドル資金を供給すると発表したことでいったんは鎮静化に向かいましたが、ここに来て再燃しています。≪資料1≫は、欧州の銀行の米ドル資金調達コストを示していますが、11月末に、ドル資金調達対策が発表される前の、調達コスト悪化ピークにあらためて近づいてきたことがわかるでしょう。
 
≪資料1≫
出所:BloombergよりMarket Editors作成

この米ドル資金調達対策は、何らかの追加策が必要になってきていると思います。そんな追加策があって、外為市場でのドル買い・ユーロ売りが一段落すると、「反発なきユーロ安」、記録的なユーロ売られ過ぎの修正が大きく入る可能性はあるのではないかと思うので、一つのポイントだと思います。

ところで、そういったドル資金調達追加対策などをきっかけに、ドル買い・ユーロ売りが逆流、ドル売り・ユーロ買いとなるようなら、ドル円もドル安・円高に振れる可能性はもちろんあると思います。そもそも、この間、ドル円も比較的ドル高・円安気味の展開となってきたのは、邦銀が外為市場でドル買いに動いた影響もあったと思います。

ただ、ドル円とユーロドルで決定的に違うのは、ユーロは売られ過ぎなのに対し、円はむしろ買われ過ぎ気味といった具合に、ドルに対するポジションが正反対だということです≪資料2参照≫。その意味では、ドル売り・円買い拡大には自ずと限度があると思います。

とくに、ヘッジファンドのドル円取引に影響の大きい120日移動平均線は、足元77.5円程度を推移しているので、これをドルが上回っている限りは、ドル円はドル高・円安が続く可能性もあると私は思っています≪資料3参照≫。
 
≪資料2参照≫
出所:BloombergよりMarket Editors作成
 
≪資料3参照≫

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