今週はこう動く! マーケット羅針盤

2011/10/19 14:17リスク回避は「最後の最後」なのか?

引き続き、欧州債務危機などを巡り一喜一憂する展開となっています。ただし、それもそろそろ終わりに近いのかもしれません。  

◆悲観論から楽観論への転換パターン悲観論から楽観論へ転換していく過程では、株と金利が基本的に上がります。ただ、それが超悲観論から転換する場合には、たとえば金利上昇も一筋縄のものにならないというのは、何となく想像できるところです。  

絶望的な悲観論が転換する局面では、しばらく悲観論と楽観論が交錯します。「良くなってきた」として金利が上がるわけですが、「そんな簡単に良くならないだろう」として金利は下がる、そんな一進一退をしばらく続け、かなり時間が経ってからすでに局面が転換していたことが一般的に認識されるわけです。  

では、そんな絶望的な悲観論からの転換はどんなふうに展開するのでしょうか。それについて、「100年に一度の危機」が転換していく過程での米金利上昇を例にとって確認してみたいと思います。  

「100年に一度の危機」における米長期金利の大底は、2008年12月18日でした。それから金利上昇が始まったのですが、再び金利低下が起こると、「2番底」は8営業日目に記録しました。そして、あらためて金利は上昇するのですが、「悲観論」への揺り戻しが起こると、19営業日目に「3番底」を記録しました。  

このように見ると、「100年に一度の危機」が転換し、米金利上昇が鮮明になるのは、カレンダー的には一ヶ月程度の楽観論と悲観論の交錯による一進一退を経た後だったわけです。  

◆「3番底」確認の重大局面さて、欧州債務問題などを理由に世界経済への絶望的な悲観論が広がった中で、史上最低を更新して低下してきた米長期金利が、これまでのところ底打ちした形となっているのは9月22日です。それから、上昇に転じた米長期金利の「2番底」は7営業日目に記録しました。そして、本日、10月19日は19営業日目になります≪資料参照≫。  

上述のように、「100年に一度の危機」からの超悲観論転換局面では、まさに19営業日目に「3番底」を確認すると、いよいよ楽観論への転換が一般化するところとなっていったのです。

≪資料≫  

その意味では、今回、かりに超悲観論からの転換が始まっているとしても、このタイミングで、悲観論への揺り戻しが起こるのは理屈抜きで「そんなもの」なのでしょう。そして、ここで米長期金利が2%を大きく割れず、数日以内に反発へ転じ、「3番底」を確認したら、いよいよ楽観論への転換が一般的に認識される可能性が高いのかもしれません。  

もちろん、ここで「3番底」を確認できなければ、まだ超悲観論が続いているということになるわけですが。いずれにしても、そんな重大局面に差し掛かっているということではないでしょうか。(了)

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