今週はこう動く! マーケット羅針盤

2011/10/05 13:00「暗黒の10月」を乗り切れるか

金融市場の不安定な展開が続いています。それでなくとも、10月は記憶に残る株の暴落や為替相場の乱高下が少なくありません。さて今年はそんな「波乱の10月」を乗り切ることができるでしょうか。
 
◆10月の株暴落
10月の株の暴落としては、「暗黒の月曜日」、ブラックマンデーと、「暗黒の木曜日」、ブラックサースデーがまず思い浮かぶところでしょう。
 
ブラックマンデーは、1987年10月19日に起こったNY発世界同時株暴落。米独対立など、先進国の協調亀裂懸念などをきっかけに世界的に株価が暴落し、それは少し間を置いて、やがて米ドルの暴落にも波及していきました。
 
ただ株価としては、比較的すぐに大底を打つところとなりました。当時最も勢いのあった日本株などは、すぐに暴落前の高値を更新すると、1989年末までむしろ一段高へ向かうといった具合で、「日本株バブル」が拡大する上では通過点に過ぎなかったのでした。
 
これに対して、「暗黒の木曜日」は、1929年10月のNY株暴落です。これをきっかけに、世界恐慌が広がるところとなっていったわけです。この株価下落は、「暗黒の月曜日」と違って長期化するところとなりました。NYの株価は、1932年に大底を打つまで、3年近くも株価下落が続き、その中で最大下落率は8割にも達したのです。
 
◆10月の為替波乱
さて、為替の「10月波乱」でまず思い浮かぶのは、1998年です。この年、8月には147円まで上昇したドルでしたが、10月に入り、とくに6日から8日までの3日間で、135円程度から一時111円まで何と24円もの大暴落となったのです。
 
とりわけ、6日、7日は一日で最大10円のドル暴落となり、それが2-3日も続くところとなったわけですから、「為替史上最悪相場」の一つともいえそうです。
 
また、「100年に一度の危機」の最中、2008年10月のドル暴落も、最近では忘れられない「10月波乱」でしょう。この年の10月24日、ドルは98円から一時90円割れ寸前まで急落しました。
 
さて、こんなふうに記憶に残る荒れ相場が、株式、為替ともに思い出される10月ではありますが、もちろん荒れない10月もなかったわけではありません。たとえば、ドル円の平均値幅を見ると、10月は4.9円ですから、特別に大きいわけではありません≪資料参照≫。
 
また、ドルの対円騰落状況は、9勝7敗で、わずかですが、ドル高が多くなっていました。その意味では「暴落の10月」というわけでもないのですが、果たして不安定な展開が続く今年は、この10月をどのように乗り切れるのでしょうか。(了)
 
≪資料≫

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