今週はこう動く! マーケット羅針盤

2011/08/31 15:35為替の鍵握る3つのMナンバー

当面の注目数字、マジックナンバー(以下Mナンバー)として、以下の3の数字を注目してみたいと思います。
 
◆8月末終値77円
最初のマジックナンバーは、8月末終値77円です。じつは、7月末のドル終値は77円程度だったので、8月末のドルがそれを下回ると7月に続いて2カ月連続のドル陰線引けとなります。
 
経験的に、7月と8月のドル円は同じ方向に動くことが少なく、とくに7月と8月と2カ月連続でドル安・円高となったのは1995年以降で見ても4回しかありませんでした。ただその4回は、すべて9月もドル安・円高となったのです。
 
本来、夏枯れ相場で、市場参加者も少なく方向性が出にくい夏に、ドル一段安となった場合は、ドル安・円高も簡単には終わらないということなのかもしれません。一方で、8月末のドル終値が77円を上回ったからといってドル安・円高が終わったシグナルということでもないでしょうが、最低限の手掛かりとして注目したいところです。
 
◆ISM指数43
2つ目のMナンバーは、ISM(米供給管理協会)製造業景況指数の43です。これを下回ってくると、経験的にはリセッションということになります。
 
最近、2%前後まで低下した米長期金利の動きは、リセッションを織り込んだ意味になります。そこで、ISM指数が43を割り込んでくるようなら、金融市場の織り込み通りということになります。
 
ただ、9月1日発表予定の8月分の事前予想は48程度になっています。そんな予想通りに、43を上回る結果となるようなら、リセッションを織り込んだ米金利低下は行き過ぎということで、修正が入る可能性があるわけです。
 
◆失業率8%
最後のMナンバーは、失業率の8%です。8月FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録によると、金融政策を失業率やインフレ率と連動させる「数値目標」の考え方も議論されたようです。実際、≪資料≫のように、失業率と米国の政策金利、FFレートは非常に高い相関性があります。そんな関係からすると、FFレート引き上げには、失業率が8%程度まで下がる必要がありそうなのです。
 
7月の失業率は9%を超えていたので、それが8%前後まで下がるのはとてもすぐには見込めないと思います。ただ、FOMCが2013年まで超低金利を続けるとしたものの、その前に失業率が8%程度まで下がるようなら、低金利政策の変更がありうるということにもなると思います。(了)
 
<資料>

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