今週はこう動く! マーケット羅針盤

2011/08/09 18:38FOMCという転換点

米長期金利の下がり過ぎ懸念が強くなっている。ところで、今夜はFOMC(米連邦公開市場委員会)が予定されているが、経験的に米金利の極端に行き過ぎた動きは、FOMC前後に転換することが多かった。その意味では、FOMCが最近の悲観相場の転換のきっかけになる可能性は注目される。  

米10年債利回りの90日移動平均線からのかい離率は、8日にはマイナス25%程度まで拡大していた。経験的に、同かい離率が±20%前後以上になると、行き過ぎ、つまり金利の上がり過ぎ、下がり過ぎ懸念が強くなる。  

過去5年間で、同かい離率がそのように±20%前後を越えて拡大したのは5回あった。そのかい離率拡大が一巡、反転となったのは5回ともFOMC前後のタイミングだった。FOMCの前後2週間で、行き過ぎた米金利の動きは転換してきたのである。  

また、同かい離率が±30%を超えて、行き過ぎ懸念がとくに強くなったのは、2008年12月、2010年12月の2回だが、このケースではFOMC終了から2営業日以内といった直後に金利は転換点を迎えた。その意味では、行き過ぎ懸念が強くなるほどに、FOMCにより近いタイミングで金利が転換する傾向がありそうだ。  

このように見ると、今夜のFOMCが金融市場で広がる悲観相場が転換するきっかけになる可能性は注目されるところだ。(了)  

<資料>米10年債90日線からのかい離率



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